2009-01-01から1年間の記事一覧

<読書・・・「生命と食」(岩波ブックレット)その一・・・>

<読書・・・「生命と食」(岩波ブックレット)・・・> 先に福岡氏の「できそこないの男たち」の書評をアップしたが、またまた同氏の「生命と食」をアップさせていただく。彼の本を読んだ後彼の本をネットで検索していたら、偶然とこの本が出てきた。ブック…

<椎茸作業・・・植菌作業から(三)・・・>

<椎茸作業・・・植菌作業から(三)・・・> 形成菌による椎茸栽培はいわゆる「促成栽培」なのである。活性的な菌を使用することと、人工的に椎茸菌が繁殖しやすい環境を作ることがポイントなのである。 先に述べたように「直射日光が当たらない」「風通し…

<椎茸作業・・・植菌作業から(二)・・・>

<椎茸作業・・・植菌作業から(二)・・・> いづれにしても原木椎茸は重労働だと思う。農家が高齢化すればおのずと限界が来るだろう。我が家だってその通りである。私が継がなければこの地区の原木椎茸栽培はほぼ終了ということになる。 話が前に戻るが、…

<椎茸作業・・・植菌作業から・・・>

<椎茸作業・・・植菌作業から・・・> 椎茸作業については、4月24日アップの「原木の調達」以来ご無沙汰していた。この間当然椎茸作業は進んでいたわけで、原木の調達以来、植菌作業、仮伏せ作業、本伏せ作業、天地返しと続いてきたわけであるが、現在は…

<農業問題・・・消費者から見た食と農(三)・・・>

<「農業運動」について> そして、最後に「農業運動」ということなんですけど、今の農業は農産物価格に見られるように生産者にとって「再生産」が可能な価格にはなっていない。だから、後継者もいないし、農村が荒れてくる、ということです。 昔、食管法が…

<農業問題・・・消費者から見た食と農(三)

<日本の農業を守るということはどういうことか> 次にどのようにして日本の農業を守らなければならないのかということです。「安全、安心」などのようにして保証していくかということです。本来なら国民の食糧政策ですから、国が保証するのが当たり前、と思…

<農業問題・・・消費者から見た食と農(二)・・・>

前回の続きです。<コメつくりと農政、食料主権について> このような状況の中で話を進めます。米の生産費をめぐる状況です。お手元の資料を見てください。私の米も生産費です。私も農協に勤めながら約2ヘクタールの田んぼを経営しています。 収入が206万円…

<農業問題・・・講演「消費者から見た食と農」(一)・・・>

本年の2月に消費者の学習会に呼ばれて農業問題についての私の講演記録です。相当長いですがご勘弁いただいてご検討くださればと思います。<消費者から見た食と農> 私は秋田やまもと農協に勤めています。庄内と同様にメロンの産地です。ここの砂丘地農業研…

<ブログ雑記・・・・入院(三)・・・・>

<ブログ雑記・・・・入院(三)・・・・> 手術してから、三日目になると化膿防止の点滴も終了して、日中はほぼ自由となる。 ただ、喉がまだ腫れていることと、入院前の左手首の毛虫による皮膚病が痒くて痒くて、それをかいてかゆみが周囲に広がってしまっ…

<ブログ雑記・・・・入院(二)・・・・>

<ブログ雑記・・・・入院(二)・・・・> 手術の前々日に入院していろいろな検査して、当日の手術となった。全身麻酔の手術は当日3件あるらしくて、私は2番目である。予定では11時半ころであったが、早くなって10時ころ準備させられた。 素っ裸になり、術…

<ブログ雑記・・・・入院・・・・>

<ブログ雑記・・・・入院(一)・・・・> 「睡眠時無呼吸症候群」という私の病気については何度かアップした。現在、CAP療法という睡眠中マスクをはめて呼吸を楽にする熟睡療法をしている。しかし、それは対症療法なので、下手すると一生続けなければなら…

<今、農協は・・・総代会(3)・・・>

<今、農協は・・・総代会(3)・・・> <合併10年の検証は・・・> つづいての課題は合併10年間の検証である。合併3ヵ年計画などそのつど中期計画を作っているはずである。その通りに行ったのか、いかなかったのか、その原因は何なのか組合員に示す必…

<今、農協は・・・総代会(2)・・・>

<今、農協は・・・総代会(2)・・・><合併により農業振興の「マニュフェスト」を公約として作ったらどうか> しかしながら、合併しても単なる形式だけの合併であってはならない。主人公の農家組合員、そして地域農業が振興される内容の合併でなければな…

<今、農協は・・・総代会(1)・・・>

6月は総代会のシーズンである。農協の最高意志決定機関でありながら、その態様はいたって不十分である。そのことについて、先に「北羽新報」というローカル紙に下記の「意見」を掲載させてもらった。その全文である。秋田県以外の方にはわかりづらいと思う…

「朝日」の社説に反論す(二)

「朝日」の社説に反論す(二) つづいて、この社説は「減反政策をやめることだ」と言い切っている。議論するのは一向構わない、この社説は、「減反廃止」を意図的にその方向に持っていこうとしているように思える。 そして「自民党はこの見直し策(減反廃止…

「朝日」の社説に反論す

<農業問題・・・・「朝日」の社説に反論す・・・> 09年6月9日付けの朝日新聞の社説に「農政改革 先送りする余裕はない」という社説が載った。またまた世論誘導的な誤解を生みやすい社説である。 「食料自給率(カロリーベース)は40%と主要先進国の中…

<読書・・・・「できそこないの男たち」(光文社新書)・・・>

<読書・・・・「できそこないの男たち」(光文社新書)・・・> 標題の本を一気に読んでしまった。面白かった。何故、面白いか?「科学的な下ネタ」だから・・・・ 著者は、福岡伸一。当然だがあったことも話したこともない。だが、彼の「生物と無生物のあ…

<読書・・・「食べものは商品じゃない」(三)・・・> 次に第四の基本法の「選択的拡大」と「総合農政」の件ですが、これについては私もチョット勉強不足で、この本を読んで初めてわかった件もありました。 アメリカが自らの余剰農産物のはけ口として、MSA…

<読書・・・「食べものは商品じゃない」(二)・・・>

<読書・・・「食べものは商品じゃない」(二)・・・> 第二の「農業は過保護ではないということ」です。これも前々から言っているわけですが、著者は食料の安全と安心のためには、「ある程度の負担は必要だ」また、「何を基準として過保護なのか」、といっ…

<読書・・・「食べものは商品じゃない」・・・>

<読書・・・「食べものは商品じゃない」・・・> 久しぶりに、「目からウロコ」の本に出会った。 竹内直一著「食べものは商品じゃない」という本である。著者は日本消費者連盟の創始者で元農水官僚である。この本は前々知っていた。知っていたというよりも…

<椎茸作業・・・「田舎で働き隊」再訪(二)・・・>

<椎茸作業・・・「田舎で働き隊」再訪(二)・・・> 次には、メロン畑に向った。林を抜けるとそこは砂丘のメロン畑、きれいに区画されていて、端から端までちょうど100メートル。「えっ・・・こんなに広いの」とOさん。ちょうど知人のHさんがメロンの花に…

<椎茸作業・・・「田舎で働き隊」再訪(一)・・・>

<椎茸作業・・・「田舎で働き隊」再訪(一)・・・> 3月に「田舎で働き隊」という農水省の事業で研修生を受け入れたことをアップした。私の家には、二組6名の研修生が来て椎茸作業等を「実習」していったわけであるが、そのうちの一人Oさんが先日ひょこっ…

<今、農協では・・・・農協ランキング・・・>

<今、農協では・・・・農協ランキング・・・> つづいて、農協研究者の方々に私からの提案です。 全国様々ないわゆる「カリスマ職員」ないしそれに類する職員の成功事例を分析して、そのパターンを一般化してはどうですか。へんな言い方をすれば、農協職員…

<今、農協では・・・・農業経済学者は?(二)・・・>

<今、農協では・・・・農業経済学者は?(二)・・・> 私 「秋田県の農協は広域合併してほぼ10年になる。私はこの10年の総括が必要だと思っている。しかし、そんな総括をする組合長なんていやしない。合併当初の『合併な○ヵ年計画』というのを作ってい…

<今、農協では・・・・農業経済学者は?・・・>

<今、農協では・・・・農業経済学者は?・・・> 私が農協を退職したことは口コミで各方面に伝わっていた。そして突然携帯がなった。液晶を見たら、私と同じように他県の現場で頑張っている知人からだった。 Aさん「何で辞めたんだよ・・・・・もっと頑張…

<今、農協では・・・・ある有能な職員の退職・・・>

<今、農協では・・・・ある有能な職員の退職・・・> 先に、北羽新報という地元のローカル紙に投稿した「JAの不祥事を考える」という意見が掲載されて、各方面から反応があった。ほとんどが、「あんたの言うとおりだ」とか「よく書いてくれた」というもの…

<今、農協では・・・隣の農協の不祥事・・・>

<今、農協では・・・隣の農協の不祥事・・・> <地元ローカル紙に投稿し掲載される> 農協を退職しても農協の情報は入る。椎茸の植菌作業が終わり暇になったから元同僚は友人たちに近況報告したりしている。 そうしているうちに隣のJAでの不祥事が新聞発…

<椎茸作業・・・原木の調達(四)・・・>

<椎茸作業・・・原木の調達(四)・・・> 手づるを使っていろいろ探した。しかし、時期が遅い。通常は11月、12月に伐採しているはずでほとんど予約されていた。いい返事は来ない。お袋からはさんざんと言われた。 「それみたことか、最初から1万本なんてで…

<椎茸作業・・・原木の調達(三)・・・>

<椎茸作業・・・原木の調達(三)・・・> そうこうして、口約束ながら、1万本の目処がついた。しかし、それはついただけである。 12月の中旬ころから原木は入り始めた。Aさんは二トンのダンプで片道2時間の道のりを運んでくる。おおよそ300本である。ダン…

<椎茸作業・・・原木の調達(二)・・・>

<椎茸作業・・・原木の調達(二)・・・> ;">そんな疑心暗鬼のまま3名のうちの一名とあった。丸顔で背は低い。私の常識では会ったらまず名刺の交換となるのだが、自己紹介して早速山の現場に直行である。 名刺を交換する「隙」はなかった。4WDのワゴン車…