<ブログ雑記・・・・入院(二)・・・・>

秋田駒のチングルマとミヤマキンバイで

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術の前々日に入院していろいろな検査して、当日の手術となった全身麻酔の手術は当日3件あるらしくて、私は2番目である。予定では11時半ころであったが、早くなって10時ころ準備させられた。


素っ裸になり、術衣というのを着さされて、「T字帯」というフンドシは持参した(恐らく麻酔がかかっているときはめられた・・・・)。麻酔に30分、手術に30分、麻酔からさめるのが30分ということであった。


麻酔にかかったらもう私には意識は無く、手術が終わって意識が戻ったら喉の周辺が違和感と痛みがあるといわれていた。結論的に全くそうなった。点滴で麻酔をするのだが点滴針を刺されて、看護師が「意識が無くなるよ、無くなるよ・・・」といい続けている中で、今に思えば全く意識は無くなってしまった。それからは何をされたかはわからない。


周りに、私を呼ぶ声がして目が覚めた。そしたら回りには妻と娘が二人、「大丈夫だった・・・」と喉になんか詰まっている状況で声は出ない。麻酔が効いているからか。声がちょっとでも出せるようになったのは二時間ぐらいしてからのこと。


説明されたとおり喉が痛い。風邪で扁桃腺が思いっきり腫れた感じで唾を飲み込むこともできない。まあ、覚悟していてのことだから仕方ない。手術で削除した扁桃腺左右の二個(「口蓋垂扁桃」という)見せてもらった。


ペットボトルの栓程度の大きさで二個。「陥没型」結構大きいとの事。主治医から「これだけ大きいのを取ったのだから呼吸も楽になるはず・・・」と。これなら無呼吸症候群も完治するに違いないと勝手に思った。


病室は六人部屋。それぞれカーテンに仕切られていて、個室とそんなに変わらない。男だけなので相互の会話はほとんど無い。ただ話しぶりからして、癌患者や難病みたいな人もいるようで、私自身どのように話しかけたらいいかもわからないでいた。


私はCAPのマスクをはずしているので、私のいびきが迷惑をかけないかそれが心配だった。心配したところで仕方ないので居直るしかないのだが・・・・


お風呂は月曜から金曜日まで8時から15時まで自由に入れる。お湯はぬるいとしか言いようがない。湯船は一畳くらいの広さはありまずまずといったところか。ただだれも入る人がいないらしい。実際入浴は「軽傷」クラスしかは入れられない。点滴をつけては無理である。


シャワーは土日関係なく8時〜17時までこれも自由である。風呂場にはシャワーも含めて施錠、および男女の区別は無い。アコーデオンカーテンに仕切られているだけ。若い女性は使いづらいと思うが、施錠して風呂場で倒れたら大変だということだろう。


それに一番気づいたというか感心したのは看護体制であった。大学病院だから当たり前といえば当たり前のことだが、最先端の看護体制だと思った。ハード面での最先端だけではなく、ソフト、いわゆる看護師の看護に対する考え方が進んでいる。


過度に「お客さん」的な扱いも感じ無かったが、「クオリティーオブライフ」が浸透していて、連絡などきめ細かな対応に感心した。三交代制の中で私の何気ない一言二言がきちっと引継ぎされているのである。


私の前の職場が農協だったせいか農協では絶対無理といってもいいほどの対応である。人間の生死に関係する業務だからそれだけの厳しさが必要なのだろう。