<椎茸作業・・・「田舎で働き隊」再訪(一)・・・>

自宅の庭につつじが咲きました

<椎茸作業・・・「田舎で働き隊」再訪(一)・・・>



 3月に「田舎で働き隊」という農水省の事業で研修生を受け入れたことをアップした。私の家には、二組6名の研修生が来て椎茸作業等を「実習」していったわけであるが、そのうちの一人Oさんが先日ひょこっと訪ねてきた。


一人かと思ったら、Tさんという女性も同伴してきた。Tさんは先の研修には来ていたが、日程の関係で椎茸作業の「実習」には参加できなかったという。


 この物好きな二人に、その二人を受け入れた同じ町内のSさんも同伴し、楽しい再訪となった。
 Oさんは東京で毎日パソコンを睨めてデジカメの設計をしている「システムエンジニア」である。まだ、20代だと思う(彼に年齢を聞いてはいなかった・・・)前に来たときも、もう一度来たいといっていたので本当に来るのかよ・・・と私には半信半疑であった。


今度は旅費は「自分もち」なので生半可な気持ちではないと思う。それはTさんとて同じである。私にすれば、「物好き」を上回る「超物好き」と思うしかない。


 三泊四日の予定だという。前日は同伴のSさんの田植えを手伝ったという。Tさんは女性ながら行動的で朝5時に起きて泥んこになりながら「穴植え」もしたとSさんは驚いていた。


「穴植え」というのは農家ならわかることだが、通常田植え機で稲を植える。しかし、機械なのでどうしても植え損ないがでてそれを手植えする、「補植」というが農家では「穴植え」という。屈んでの手植えなので重労働。それを進んでやったという。


この穴植えは今は農家でもあまりやらない。重労働だということと、穴植えしても米の収量にはほぼ関係ないからである。そうだとわかっていても、「見た目が悪いから・・・」といってきつい作業をするのが農家である。



 三泊四日のうち、私に来たのは半日だけ。私のところは来ても仕事がないからである。二人は何らかのお手伝いでもいいから、といって仕事をしたいと申し出ていたが、何せない。だから、椎茸のホダ場とこの地区特産のメロン畑、そして、日本海をみて過ごしてもらった。



 Tさんは椎茸のホダ場は初めてである。春の「自然子」がわずかに残っていたのでそれをみて、はしゃぐこと・・・。「椎茸ってこのようになっているんだ・・・」


Oさんは2回目である。前回はその自然子をそのまま生で食べた。おいしかった、といってまた食べようとした。私が「それは辞めたほうがいい。虫がついている可能性もあり、それに雨上がりなのでうまくない・・・」といって辞めさせた。


同伴のSさんも初めてらしくてこれもはしゃいで、残った「最後」の自然子を収穫した。「今日のおかずだ・・・」と。


 Oさんは「秋にまた来たい。今度は『天地返し』をしたい」と。この「天地返し」は簡単な作業ではない。重労働である。それを箸のような細い体でやるのは大変である。われわれだってきつくて、腰痛は覚悟しなければならない。Tさんは持ってきたカメラでキノコを取り捲っていた。新緑がまぶしいほどきれいなホダ場に癒された、と深呼吸をしていた。