<今、農協は・・・総代会(1)・・・>

先日秋田駒に上ってきました。イワカガ

6月は総代会のシーズンである。農協の最高意志決定機関でありながら、その態様はいたって不十分である。そのことについて、先に「北羽新報」というローカル紙に下記の「意見」を掲載させてもらった。その全文である。秋田県以外の方にはわかりづらいと思う場面があると思うがご勘弁願いたい。三回にわたって掲載する。

<今、農協は・・・総代会(1)・・・>

あきた白神」「秋田やまもと」両農協の総代会に向けての問題提起として
 農業情勢が混迷してから久しい。政治レベルでも総選挙に向けて各政党ともその政策の確立に苦心しているようであるが、そんな中で現場で農業にもっとも接している農協の総代会が近々開催される。


 農協の総代会というと「シャンシャン大会」が通常であったが、農業の混迷の折、また、合併したことなどで「シャンシャン大会」ではなくなってきたように見られる。


 しかしながら、農協の最高の決議機関としてふさわしい討議がなされているとは思えない。今年の3月まで30年にわたって農協に籍を置いていたものとして、このたびの両農協の総代会活性化のために問題提起したい。


<「やまもと」と「白神」の合併は喫緊の課題ではないのか>

 今回の両農協の最大の課題は更なる合併についてである。昨年暮れから今年にかけて「あきた白神」も「秋田やまもと」も合併10周年記念の祝賀会を華々しく開催した。


 県中央会レベルでは「全県一つ」とか「県北一つ」など更なる広域合併が検討されているように聞いている。しかし、このことは組合員レベルにはほとんど報告されていない。


 そもそも、10年前の合併は誰が見ても「異常」としかいいようのない合併であった。当初、能代山本8農協の合併が、「3農協」と「5農協」の合併になり、それも「秋田やまもと」は北部と南部の「飛地合併」。


 「退職金の積立金」等のいわば「持参金」について格差が原因だったと聞いている。しかし、それによって「不効率」な経営を強いられたことは経営者自らも認めている。「民間並みの経営効率」を標榜しながら民間企業ではなしえない「不効率」を実践したといえよう。


過去のことは棚に上げても合併を協議するなら、とりあえずこの「異常」だった合併を「正常」な合併に戻さなければならないといえよう。


 幸いにして、10年前の原因となった「持参金」についても各々の総代会資料を見る限りそんなに差はない。あきた白神の組合長は自らの代で再合併の意向を示したと聞いている。中央会レベルの議論は議論として、「正常」な形に一刻も戻すべきであろう。


先日、秋田駒ケ岳に登りました。晴天で高山植物がすごく良かったです。写真はイワカガミです。チングルマとのコントラストが最高でした。