<椎茸作業・・・順調な販売・・・>

雪のホダ場でも自然子が頑張っている

椎茸作業・・・順調な販売・・・


 「菌興115号」という品種は前回も紹介した通り、肉厚の品種である。故に結構評判で売れ行きも悪くはない。
 秋田県内でこの「菌興115号」を生椎茸として栽培している農家は数件しかいない。ほとんどが「生」ではなく「干し椎茸」で生産しているのである。その意味では希少価値なのである。



 いつも販売してもらっている直売所の店員も、「こんな肉厚の椎茸は見たことはない。」「こんなに大きくなるにはどれくらいかかるんですか」と尋ねられ、「約一ヶ月」と答えたらびっくりしていた。


 また、その直売所に出入りしている業者が直接我家にきて、「あなたが作っている生椎茸を取り扱いたいんで何とかならないか」と言っていた、と爺さんから聞いた。私はその日いなかったので・・・。そして、置いていった名刺に電話で連絡を取って合って話をすることにした。


 「この椎茸は、今までにない。」「初めて見た。この肉厚、そして大きさ」「それに値段もそんなに高くない」・・・最高級の誉め言葉であった。


 秋田の市民市場のF商店にも卸している。そこには椎茸が生えているホダ木も販促品として展示しているのだが、10キロの生椎茸が2日で売り切れたと言ってきた。早めに補充してもらいたい、とのことであった。


 いづれにしても、私にとってはうれしい悲鳴である。しかし、品物が続かない。菌興115号はホダ木にして本年は1400本しか植菌していない。じゃ、その本数でどれくらいの生産量があるかと言えば、現時点では私もわからない。一日あたりの生産量は平均しておおよそ5キロにも満たないのである。


来年はこの三倍近くにはなると思うのだが、なんせ今年初めての初年兵である。だから、販売価格も採算ぎりぎりで設定してある。原木椎茸の仲間からは安すぎると言われている。私は最初の年は仕方ない、と割り切っているのだが・・・。


 この菌興115号はこの寒さにもめげず生長し続けている。最低温度がマイナス4度、最高温度が零度でも・・・・もの真冬の椎茸は寒さで身が締まっていて味は最高の部類にはいる。食べたい人は連絡されたし・・・・