<農業者ネットワーク・・・公開討論集会討論要旨(3)・・・>

たくさんの人が参加しました


両議員の説明の後に参加者からの質疑で討論しました。


<質問>
 農業の再生がなければ秋田県はだめだと思う。国との関係が悪い。国との関係を何とかして欲しい。

<松浦>

国と地方の関係を変えなければならない。「地域主権」を民主党は唱えているがこれを拡大しなければならない。農業にもそれはいえる。地産地消で地域のアイデアで農業を変えていかなければならない。戸別所得補償はあくまでセーフティネットであって、皆さん方のアイデアを活かしていかなければならない。

<質問>

戸別所得補償制度は本当にわかりづらい。現在の品目横断対策での米の価格補償と戸別補償での「差額補償」はどのように違うのか。また、地域とも補償関係はどうなるのか。

<京野>

戸別補償は過去の実績には関係なく、一律「岩盤部分」は補償される。「品目横断」の「ナラシ対策」は過去何年かの実績によって支払われるしくみでややっこしいのでそれは取り止めとなる。また、「集落営農制度」には関係なく、その年で20a以上作付けする農家に支払われる。とも補償制度は地域としてきちっとやられていれば従来通りである。

<質問>

販売価格を米以上に補償すれば大豆も作付けは増えると思う。また圃場整備は国の資産だと位置づけてやれば自給率も向上し国際競争にも勝つようになると思う。その点どう考えるか

 <松浦>

 その通りだと思うが、今年は戸別補償に集中させていただいている。政策の優先順位としてご理解いただきたい。

 <質問>

 来年は転作作物を生産すればそれを補償するという制度であるということを評価したい。今までは「捨て作り」も認めていた。

 <松浦>

 水田を最大限利用して生産するということを基本としている。そして自給率を上げていくという方向である。

 <質問>

 農機は10年くらいで更新している。大豆を80ha作付けしている。一等比率は10%くらいしかない。今年はいいほうである。地権者と耕作者の関係をうまくやるため、地域で自由に使える資金が必要である。不安視している。

<質問>
 米粉や加工米を捌くことができるのか。現在の状況だと2月下旬に市町村から私どもへ降りてくると思うが遅い。また、認定農家や集落営農が壊れるのじゃないかという不安がある。

<松浦>

 米粉については、実需者との契約が一つの歯止めになるのじゃないかと思う。また、集落営農については、コストを下げれば下げるほど収益がプラスになるようになっている。小規模農家を保護するという側面もあるのでこのような戸別所得補償になったが、大規模農家を否定するものではない。大規模農家は規模拡大してコストを下げれば下げるほど儲けにつながる。

<京野>

 大豆の一等比率が低いのは十分理解できる。水田に大豆を作付けていいものが取れると思えない。来年度は水田を対象としたモデル事業なので畑作については22年度に制度設計を行い法的な措置で実施となるので、その時反映させていきたい。飼料米についても「モミロマン」という品種を配合飼料に混合することを検討している。米粉についてもその消費拡大について国民的課題として考えたい。


 このモデル事業でも100%とうまくいくとは思わない。民主党はその不具合を隠さないで国民の皆様に明らかにして不具合を修正していくという姿勢で望みたい。