<ブログ雑記・・・退職(六)・・・>

原木椎茸の植菌作業がはじまりました。

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要するに、生産者への再生産のためのコストを負担する「自覚した消費者」を増やすことにほかなりません。


農産物が商品化されることにより、いわゆる需要と供給の関係などから、その価格が上がったり下がったりします。現実としては再生産費を保証した価格とはなり得ていない現実があります


ですから、日本の農業は衰退の一途をたどっているのです。農業経済学者などがその衰退の原因を様々に論じていますが、再生産費が補償できる価格であれば後継者は増えます。これは間違いありません。断言できます。


私が提唱している農業運動の一環としての「街と里と山村のネットワーク」(以下「ネットワーク」という)はこの現実を理解して、消費者や流通業者が市場価格に左右されずに農産物に再生産費が保証された価格をつけるという運動です。


そのためには様々な課題がありますが、ネットワークの会員のお互いの信頼関係を創らなければなりません。現在のスーパーで売られている農産物は誰がどのようにして作ったか、ほぼわかりません。最近は結構わかるものも流通していますが、それは全流通量の数パーセントに過ぎません。だから不当表示がまかり通るのです。


つまり、それが食の安心安全を脅かしているということなのです。いくら法律で規制したところで、金儲けのためなら何でもありの世界が資本主義です。そして「商品」という世界です。


生産者は農産物の価格が再生産費を保証されたものであってほしい。消費者は安全安心が担保されたものであってほしい。この双方の要求をかなえるということです。そのためには生産者には、食料(農産物)を「商品」としてさせないことが求められます。


金儲けの手段としないことが要求されます。消費者にとっては安さや便利さだけを追求しない「意識改革」が求められます。
このことは口で言うような簡単なことではありません。資本主義という金儲けが目的意識化されている世界では、それを否定することにつながります。私としては、それだから、運動として実践の価値があると考えるのです。


夢だよ、といわれかねません。アンチ資本主義の「ビジネスモデル」として、ドンキホーテとして立ち向かうのもひとつのロマンじゃありませんか


読者のコメントがあったら幸いです。(完)