<今、職場では・・・集落座談会『役員報酬』・・・>

スズランです。咲き始めました

<今、職場では・・・集落座談会・・・>


 集落座談会が開催された。農協にとって集落座談会というのは、組合員の声を直接聞く場として、「農協民主主義」の原点である


経営者と職員、農家組合員が膝を交え、そして場合によってはアルコールも入りながら、お互いの意見交換する。たまには、怒鳴りあいにもなる。しかし、組合員の声を正面から受け止め、ソコから、組合員との信頼関係は生まれていった・・・。

 しかし、今はどうだろう。出席者も少ない(出席率は10〜20%)。出席者が少ないというよりは集まりにくい日中に設定している、要するに集まって欲しくない・・・とかんぐることも出来る。


組合員の意見も「ガス抜き」といってもよい。役員にしても「今日だけガマンして聞いていればよい・・・」と思っているという。座談会に集まれば集まるほど、経営者にとっては耳が痛いことがどんどん出てくる。罵倒されることだってある。


しかし、なんといっても集落座談会は「農協民主主義」の原点である。農業に携わっている現場の農家の声が反映されるからである。組合員が直接経営者や、職員に具体的なことが聞けるからである。


 その集落座談会の報告集が全戸に配布された。その報告集で注目される点をピックアップする。


 第一に役員報酬の情報が公開された。それによると、組合長が年収8160千円、月額にすると680千円。専務が同7,656千円、同638千円、常務が同7,140千円、同595千円、常勤監事が同6,636千円、同553千円と記載されている。


これは、JAだけの役員報酬であって、三役はこのほかにも関連会社の役員を兼任していることが多いから、これだけの金額ではない。これが、高いか安いかは様々な議論があるだろう。


 集落座談会でも「町の特別職の報酬が下がる見込みだが、理事の報酬を下げる考えはないか」という問いに、

「町の特別職とJA等の経済団体の役員はその職務や役割が違うので簡単には比較できない。特にJA役員には農協法や定款に損害賠償責任が明記されており、損害賠償をされる場合があります。なお、町の特別職には賞与がありますが、JAの役員にはありません。」と回答している。


ちょっと、苦しい・・・。「損害賠償」なんてやったこともないくせに、わざわざ知ったかぶりをして回答しているようである。そんなことをいえば町には「特別職報酬改定審議会」(?)なる第三者委員会がある。JAは自らの報酬を自らがほぼ決めている・・・


 だけども、具体的に役員報酬の額を明記したのは、私の記憶でははじめてである。(総代会で口頭で答えたことはあったと思うが・・・)情報公開の流れだろうか。


それから、職員が少なくなったこと、人事異動で組合員が困惑していること、なども記述されている。これが、改善するような回答ではないが、組合員がどう思っているかをうかがい知れることが出来る。


それにしても、一番の関心は米を中心とした農産物の価格低迷についての件と、肥料農薬の生産資材についてである

これについては、歯切れのよい回答はない。出来ないと言った方が正解であろう。農家の切ない声が悲鳴となって聞こえてくる。