<今、農協では・・・・支店の統廃合・・・>

8月に月山に登りました

<今、農協では・・・・支店の統廃合・・・>

 久しぶりに農協のことについて書く。最近集落座談会があった。その日は稲刈り最初の日だったので、夜の作業もありいきたくなかったが、これは絶対行かなければと思っていた。それはなぜか。支店の統廃合の説明があると聞いたからである。


 農協の座談会の通知は半月くらいに組合員に届くしかし、座談会をやるということだけで、その内容は記されていない。これが、第一のぺテンである。支店の統廃合という組合んにとって重大な事項なはずである。


通常は「支店の統廃合の説明があるから集まってください」となるのではないか・・・・。反対されるのを怖がって「こっそり」やる・・・陰湿な手段である。だから、いかなければならなかったのである。


 座談会には地元出身の役員も参加した。これは通常である。一通り職員からその説明が行われた。参加者は男性が私も含めて4名。女性が5名である。最初に私が支店の統廃合のことで噛みついた。


 「Iさん、あなたは地元出身の農協の役員だ。地元の支店が無くなるということについて賛成したのか、反対したのか・・・」
そしたら、賛成とか反対とか言わずに、「農協の経営が厳しいから、経営を合理化しなければならない。避けられないことだ・・・・」という内容の返答。要するに賛成のようだ。

「農協の経営が厳しい。冗談じゃない。我農協の経営状態は全県でもトップクラスだ。職員一人当たりの労働生産性も1000万円近い。どれを持って厳しいというのだ。」


 「営業利益が年々悪化して来ている。営業外収益で何とかクリアしている状況だ。経営は悪化していることは間違いない。」

 「冗談じゃない。経営が悪化しているのは今始まったことではない。20年前からのことだ。だから、職員は減らされて今じゃ、合併当初の半分くらいじゃないか。つまり、組合員サービスを低下させて、黒字を維持してきたんじゃないか。組合員の協力があってつじつまを合わせてきたんじゃないか。それをどう思うんだ。」


 「あなたの言うとおりだが、役員としては賛成せざるを得ない状況だ。」


 「冗談じゃない。私たちはあなたを地元の組合員の意向を反映させるために役員にした。地元の組合員の意向を反映しない役員だったら、意味がない。辞めてもらわなければならない。」


「そう言われればその通りだが、そんな厳しいことは言わないでくれ・・・・」


「だったら、最低でも地元の組合員に対し支店の統廃合についてアンケートを取ってくれ。組合員の意向がどんなかを調査するんだ。最低でもこのことはやってくれ・・・」


「私の権限ではできないと思う。」


「冗談じゃない。権限がどうのこうのという問題じゃない。あなたが地元の組合員の意向をどれくらい把握しようとしているかの問題だ。アンケートができなかったら、辞表でもつきつけたらどうなんだ・・・」

「わかった。アンケートできるように進言はしてみるが、できる確信はない。」


「あなたは地元の組合員から選ばれた役員だ。地元の組合員の意向を裏切らないでくれ・・・」


このようなシビアなやり取りをした。私もちょっと興奮気味だったが、これくらい言わないと月額8万円くらいの報酬をもらっている役員の意味がない。


座談会が終わって、懇親会になりその役員は私に酒を注ぎに来た。そこでもまた同じやりとりに終始した。私を何とか懐柔しようという魂胆が見え見えだった。


その役員が帰った後、職員が数人残って酒を飲みながら、「あなたがいくら反対しても統廃合の件はひっくり返りはしないよ・・・ほぼ決定に近い状態んなっているんだから・・・」とある職員。


「そんなことはわかっている。署名でも何でもして反対運動をしてやるから・・・」と答えたら、その職員は怪訝な顔をしていた。

組合員が主人公とは口ばかりで、実際は自らの保身に精一杯の経営者連中。これを何とかしないでは農協はよくはならない。