<今、職場では・・・今年の推進(二)・・・>
<今、職場では・・・今年の推進(二)・・・>
;">「ミドリ会会員募集」
「ミドリ会」というのは多少説明を要す。要するにJAの葬祭センターの会員募集のことである。当県では、各地区に葬祭センターが設立されているが、それはJAの子会社として、JAの組合長がその社長を兼任している。その意味では実質一体といってよい。
葬祭センターは、評判がよい。故に右肩上がりで年間一時金も我々の倍近くあるという。しかしながら、性質上三交代勤務で仕事はキツイ。いくら右肩上がりとはいえ、各地区に競争相手は五万といる。なんせ、「後発企業」だからである。
それで、勝ち抜くための方策として、JAの組織力を生かして、特典を設け、その「会員」を募集することが行なわれている。その特典は、葬儀代金等を20%程度割り引く・・・等々の割引戦術であるが、それが、功を奏して会員は年々増えている。その増加を担っているのがJA職員の推進である。
この推進は割がいい。1件加入させると結構な手当が入る。それがおいしくて、募集推進に熱が入るという職員もいる。
葬祭センターにすれば、一葬儀当たり200万〜300万といわれているから、その程度だったら、大したことはない、ということだろう。景気がよいところは太っ腹である。
「消化セット推進」
今年になって、「厄介」な推進が出てきた。消防法が改正されて、2年以内(?)に各家庭にも消化セットを置かなければならなくなったためらしい。
突然、企画会議で話が出て分厚い資料とともに、一職員何個・・・という例の「割り当て」がきた。そして、何月何日に推進のための実演会をやるから、見学に来るように・・・と。
分厚い紙ベースの資料と一回だけの実演・・・。経営者はこんなことだけで推進が出来ると思っているのか。資料を読む時間、それに見学する時間・・・この忙しい、猫の手も借りたいくらいの時期にだれが見学できる余裕があるというのだろうか・・・。
「お茶推進」
これも恒例になってしまった。お茶と共済は実績主義のポイントとなる。与えられた目標をこなさなければ、マイナス点となって「評語」(S,A,B,C・・・)に大きく影響する。今年のお茶は一人、20?・・・と来た。ボーナス2ヶ月もらいたければそれくらいやれ・・・ということらしい。
共済と違って、お茶の場合「自爆」は禁止されていない。コンプライアンス違反というのもない。一梱包1キロであるから、20個取り合えず自分で買って、一年間でそれを売りさばく、という方法が通用する。売れなきゃ、当然自己負担、自爆となる。
5月の下旬、商品がようやく着いた。しかし、毎年のように現場は混乱。「数量が足りない・・・」「クレードが違う・・・」「粗品が多い、少ない」「注文数を変更したのに、変更されていない・・・」などなど毎年のことだが、大混乱。それに、入金方法もマニュアル化されていない。
まだまだ、定期とかイロイロ在るのだが、われわれLAにしてみれば、共済推進して、出資金増資のお願いして、ミドリ会・・・お茶・・・・まさに「押し付け推進」といわれても、なんとも返す言葉はない。農協が生き残るため、職員のボーナスを確保するための・・・・である。みんなみんな、飽き飽きしている。
他にいい職がないからやっているだけ・・・。こんな事業、長く続くはずがない。