ブログ雑記<温泉めぐり・・・あいのり温泉>

あいのり温泉の露天風呂です

ブログ雑記<温泉めぐり・・・あいのり温泉>


 国道7号線で秋田県から青森県へと向かうと県境は矢立峠。そこを過ぎると「あいのり温泉」の看板が見えてくる。看板といてもそんなには目立たない。


 ここは、昔、当時としては一大レジャーランドであった。それが潰れて、廃墟と化し、大きな建物だけが残った。その不気味さは異様であった。私は小学生のころだったと思うが亡くなった祖母に連れられて、何回かここに来て遊んだ経験がある。とても楽しかった。その印象がまだある。



 それが、再建されたと聞いたのは、つい最近である。だから行きたいと思っていた。このレジャーランドということだけじゃなくて、後で報告するが、温泉の泉質にも興味があった。


 とても目立つとは思われない小さな看板を見つけて、構内にはいると隣は、今はやりの老人保養施設。温泉は宿泊もできるようになっているが、平屋で部屋数が十数室。昔の面影はまったくない。


 浴槽もそんなには大きくない。泉質も二種類だけ。単純泉と含鉄分食塩泉(赤湯)のである。昔はこうではなかった。もっと濁った泉質もあったはす。それに硫黄泉の香り(?)もあったはず。


 脱衣所で泉質の説明文を読んでいると、あいのり温泉の噴出井戸は4つあってそれが1号から4号まで名前がつけられている。その1号井戸から含鉄分食塩泉が噴出しているとのこと。


 そして、2〜4号までの井戸を一色端にして単純泉として表記してある。私の記憶では2〜4までの泉質は本来同じではないはず。それを一緒にして・・・・もったいない。潰れてしまったんだから、それにはそれなりの理由があるのだろう。


 それでも二種類あるというのはいい。一つの温泉で二種類の泉質を味わえるのは珍しいからである。そして、加温をしてなくかけ流しであることもいい。内湯はそのままでは熱過ぎて加水して湯温を下げているとのこと。それは仕方ない。



 私は、真っ先に露天風呂へいった。真冬の雪が積もった中での露天風呂、読者はどんな想像を働かせることだろうか。


 スッポンポンでそして裸足で20センチ程度の雪を漕いで露天風呂へ。足の裏が妙に冷たく心地よい。そのまま風呂に足をつける。


 なんじゃ? ぬるい、ぬるすぎる・・・・よ〜く考えてみたら外温はマイナス7度。源泉の温度は57度だけどそれが露天だから、冷めるのが早い、だからぬるくなる・・・・ということだ。

 それでも泉温は人肌の温度だあったから37〜38度といったところか。だから、入っているうちは寒くはない。出たら寒い。


そんなことで、20分程度ははいていたか。気持ちがいいのである。車なのでワンカップは持ってこなかったが、この雪見酒は最高であろう。


「赤湯」といわれる「含鉄分食塩泉」の露天風呂にも入った。ここは、二人程度しか入れられない小さな浴槽だが、これもヒノキ製だとのこと。ヒノキ製は肌触りが最高である。


 旅館はつぶれてもこの井戸からは温泉が吹き続けていたのであろう。57度という源泉は放っておくには全くもったいない。農業なんかにも使えたんじゃないかと思う。


 平日でも結構混んでいた。この辺は温泉地帯である。碇ヶ関温泉、津軽湯の沢温泉、矢立温泉、日影温泉等々・・・県境温泉地帯なのである。そんな「過当競争」の中でもこの人だから、結構な人気といえる。

 しかしながら、休憩室(大広間)が狭い。湯上りにゆっくりと休めない。しかたないといえばしかたないのだが・・・源泉かけ流しと泉質を売り物として、もっと発展してほしいと思うのは私だけだろうか