<温泉巡り・・・「津軽湯ノ沢でわの湯」「古遠部温泉」(一)・・・

緑色の所がでわの湯の排湯口です

<温泉巡り・・・「津軽湯ノ沢でわの湯」「古遠部温泉」(一)・・・>


秋田と青森の県境、国道7号線矢立峠周辺には、「名前がついている」温泉が8つある。「名前がついている」といったのは、このほかにも名前がついていない、いわゆる「未利用」の温泉もいくつかあるらしい。


津軽湯ノ沢温泉の秋元温泉、なりや温泉、湯ノ沢山荘でわの湯の3軒と碇ヶ関温泉、古遠部温泉、あいのり温泉、以上が青森県側で秋田県側には、矢立温泉、日景温泉とある


この8泉を「征服」することを今年の目標にした。このうち、半分以上は以前に(10年位前か)征服済みであるが、この目標は「今年一年で」という限定付である。
今回は、そのうち、でわの湯と古遠部温泉をハシゴした。以下はその報告である。


『でわの湯』


 津軽湯の沢温泉には3泉ある矢立峠から国道7号線青森県側に下れば、5分くらいで左側にあいのり温泉がある。(この温泉のことは先にアップしてある)そこから、2〜3キロすすめば、そんな大きな看板ではないが、「津軽湯の沢温泉」の表示があり、左折して舗装はしてあるが、林道のような山道に入る。


そこを2〜3キロすすむと最初に津軽湯の沢温泉湯ノ沢山荘でわの湯」がある。なんと長い、面倒くさい名前なんだろうと思うが、そんなことはどうでもいいことなんだが、今流行ではない(今流行がいいというわけではないが・・・)。


 その奥に、先に紹介したなりや温泉、秋元温泉がある。(その2泉は先々月に「征服」し、秋元温泉についてはアップもしてある)いづれも、典型的な湯治、療養型温泉である


 この「でわの湯」にはひとつの大きな特徴がある。塩化物系のナトリウム温泉でナトリウムの含有量がすごく多いことである。全国的にも有数といわれている。(旅館に寄れば「含有土類石膏食塩泉」と表示されている。なお、これは旧温泉法による表示である)


 ナトリウム泉の特徴はその結晶が緑色なので温泉自体が湯船も含めて、緑がかっている。写真でもわかるとおり、排湯口は濃く綺麗な緑である。このような緑の結晶ははじめてみる。


ナトリウム系の温泉は通常はアルカリ性でヌルヌル感があり、いわゆる「美人の湯」といわれる。肌がすべすべするからである。


重曹泉なんかその典型である)しかし、この温泉はナトリウム成分が最も多いが硫酸などイオウ系成分やカルシュームなどの石灰系成分もあり、PHは7で中性となっている。そのせいか、肌への刺激は少なく、その点、なりや温泉、秋元温泉とは違っている。



 湯船はいわゆる湯治場で、浴槽には石灰がこびりついてマダラ模様となって、温泉ファンにとってたまらない。


湯温も熱からず低からず(パンフには「高熱泉薬湯」となっているが・・・)で気持ちがいい。3分くらい入って5分くらい休む。これを数回繰り返すともう汗だくになる。


「源泉かけ流し」というのがまたいい。体にもいいようである。当然、露天風呂とか、混浴というのはない。