<ブログ雑記・・・冬の十和田湖・・・>

十和田湖冬物語のワンシーンです

<ブログ雑記・・・十和田湖冬物語・・・>



 この寒いのに何で十和田湖なんか・・・・
 ちょっと事情と訳があってのことだが、冬の十和田湖が変なわけではない。今、「十和田湖冬物語」という企画がホテル旅館をあげてキャンペーンしている。旅行会社もそれに食いついた。前々から一度いってみたかった、ということもある。


 まず、ホテルを探した。ネットで探したがHPはパンフレットのようで、内容がわからない。そして、その旅館のターゲットにしている客筋がわからない。個人客かグループ客、それとも団体か。また、女性客・・・子供に対しては等々


 こんな情報は載ってはいない。これによってサービス内容がまったく変わってくる。食事の内容なんかこの基本姿勢によって決まるといっても差し支えないと思う。
 また、ホテルのフロントに直接電話して聞いてみてもこんな企業スタンスは教えてくれるはずがない。通常すべてに対応している、というはずである。



 このように考えると、大きなホテルは省こうとおもった。選択肢は受入収容客数が少なくてアットホームな感じの・・・・


 そして、選んだのがホテル「遊月」。結果的には成功であった。最初、ネットの予約サイトを通じて行おうとしたが、予約期間が短くてはじかれた。面倒だということでネットの電話番号へ直接かけて予約した。


 結果のみいえば、それが成功だったとおもう。真冬の十和田湖、それも平日。42部屋あるホテルだったが、お客は私たちだけ。まさに貸切。土日は混んでいたみたいだがマイナス5度のこの時期、客がいないのが普通といえば普通。よっぽど暇かマニアックな人種出なければこない。


 そんなこととは、別に十和田湖冬物語」はよかった。湖岸の広場に雪像やステージを敷設してそこでイベント。夜中の気温はマイナス7度であったが、完全装備のお客はこの異次元の体験がまたいいのだろう。地元のお客なら来ないと思うのだが、それはどっこい、この寒さを体験したことのない連中がこの経験が貴重なんだろう。


 圧巻は、津軽三味線冬の花火冬の花火って、そんな歌詞の流行歌があったと思ったが、空気が澄み切っている中でそれも間近での花火、確かに風はあったが、迫力も十分。隣近所ではカップルが肩を抱き合って・・・・熱くて熱くて・・・


 津軽三味線もプロの演奏家の三味線。私みたいな素人には何がうまいのかはわからないが、あのテクニックはプロに値する、と思った。青森にはこの類の若い連中が五万といるとのこと。


 テレビに出ている○○兄弟に匹敵するようなつわものといってよい。この津軽三味線と和太鼓、それに笛のアンサンブルであるが、ワンカップを片手におでんをつまみ、酔いの回りが速い。


 それに、ジャッパ汁。地元の名物が少高いと感じたが、ここまで来て食わずにはいられない。マイナス7度なんかなんのその、中から熱くなるは熱くなるは・・・

 そのショーが9時半に終わって、貸切のホテルに戻って温泉にどぶ〜〜ん。昔は十和田湖には温泉はなかったが、今は立派にある。地形上、ここいら辺は掘れば温泉は出るといわれている。


 なんせ貸切。ヒノキの露天風呂である。湯温が低いらしくて加熱しているようだが、外の温度はマイナス7度。頭には冷たい風が吹き抜けるが体は汗が噴く。だから、気持ちがよい。ちょっと、上がっては体の火照りを覚まし、また入る。


 こっちは酔いが相当回っている。湯船でウトウト・・・・。最高であった。入浴は11時までと言われていたので、その直前まで浸かっていたようだ。
 さすがに、部屋にきたら、バタンキュー。スッポンポンで寝た。これも気持ちがよかった。



 次の日は待望の真冬の奥入瀬渓流。大体、この時期に奥入瀬渓流を訪れる観光客なんかいない。相当のマニアックな人である。その中に私が入るかはわからないが、私にとってはすばらしい景色である。


 白黒の枯山水。枝に積もった雪とのコントラスト。渓谷の流れと雪との温かい融合・・・・雪国に住む仲間に言わせれば、お前頭がおかしくなったんじゃないか、といわれそうだが、通常でそういわれてもしかたない。


 銚子大滝の流れと、張ったツララ。流れの真ん中にある岩に浮かんだ雪帽子・・・・適当な表現は見当たらないが一度訪れて見る価値はある。マニアックな人は特に。