<温泉巡り・・・津軽湯ノ沢秋元温泉・・・>

キクザキイチゲが咲き始めました

<温泉巡り・・・津軽湯ノ沢秋元温泉・・・>
 


秋田県青森県の県境にはいろいろ面白い温泉がある。面白いと言うのは、それぞれ特徴があるということである。その特徴がまたいいのである。


 津軽湯ノ沢温泉は県境から青森県側に4〜5キロ下った山沿いにある。全くの湯治場で、それぞれ泉質が違う3件の旅館、温泉があり、手前から、湯ノ沢山荘、なりや温泉、秋元温泉と続く。


 私は20年くらい前にこの3件の温泉をハシゴしたことがある。しかしその記憶はほとんどないが、本当に温泉らしい、ということだけは覚えている。
 今回はこの年になった3件もハシゴは出来ないので、一番奥の秋元温泉にお世話になることにした。


本当の山の中の湯治場である


一般浴場という混浴と男女別々の内湯に別れ、当然混浴の一般浴場に入浴する。入り口は男女別々で中は一緒。60代の男女が4〜5人入っており、雰囲気はなごやかである。お湯は熱い。それにピリピリする。



泉質は白濁の「酸性硫黄温泉」。PHが6.0〜6.4だというからピリピリするはずである。玉川温泉のPH4には及ばないが相当のものである。


3分も入っていれば、額から汗がボロボロと出てくる。だから3分はいって5分休んで・・・・この繰り返しである。


2〜3回はいると皮膚がピリピリする。すごい刺激である。皮膚に傷があれば恐らく「イタイ」という感覚になるだろう。


私にとっては、これがたまらない。この刺激がいいのである。でないと湯治場とはいえないと思うくらいである。療養温泉だから・・・・。


そんなことを隣の人と話しながら、この温泉の効用を話したが、入りすぎると「湯あたり」がてき面といわれる。


残念ながら、露天風呂はなかった。観光客目当てではないから、当然といえば当然である。あればそれにこしたことがないが、無くても温泉そのものが変るわけではない。

最後に、この温泉の「パンフ」(「パンフ」といっても薄っぺらな紙に文字だらけの説明文がかかれた一枚のみだが・・・)には

最近の温泉は遊行の場と化し費用も高くつき、湯治客が安心してのんびり湯につかる温泉地がだんだん影をひそめてくる時、真の療養温泉として秋元温泉は一般大衆の皆様とともにありたいと思っています。」これがいい。


このポリシーに私は唸った。