<椎茸作業・・・原木の確保・・・>

植菌作業風景です

<椎茸作業・・・原木の確保・・・>


 今年もまた植菌の季節がやってきた。植菌というと一番の悩みは、この業界の大きな課題である原木の確保である。今年で3年目になるが、毎年、事情がめまぐるしく変わるので「安心」できるような年はない。


 初年の09年はあっちこっち原木の業者を捜しまわった。新聞に広告を出してまで捜した。昨年の10年は、直径が20センチもあろう大径木まで手を出さないと確保ができなかった。今年はというとこれもまた大変だった。


 第一に、大雪である。3000本を予約した近場のM業者が駄目になった。だめになったというよりは昨年の11月にお願いして3000本引きうけてもらったのだが、その後全然連絡が無いため、この2月に電話をしてみたところ、「切っていいません」との返答。


だったらもっと早く連絡してくれれば対応というものがあったのに・・・・この業者は、信用面で前から不安があった。覚悟はしていたのであるが、「やっぱりか・・・」ということになってしまった。


G業者にも2000本お願いしてあったが、大雪と3.11の大震災のため燃料が入手できず、動けなかったとのこと。これはちょっと言い訳がましいと思った。


この業者は、営林署の仕事もしており、そのため、原木の伐採は後回しにするように感じていた。営林署との契約は3月末なので、それが終わってから出ないと、私への対応とはならないのである。


だったらそういえばいいのだが、そんなことは一言も言わない。通常であったら、原木の伐採は2月には始まっていなければならないのだが、3月までやっていなかったということは、はじめからやる気が無かったとしか考えられない。大雪なんていいわけである。


 それで、頼ったのが馴染みのK業者である。当初、5000本お願いしていたが、M業者、G業者からキャンセルを食ったので、K業者に頼るしかなかった。予定の1万本は無理にしても9000本くらいは何とかするとの返事であった。


本当は、3月の伐採は木そのものが水分を吸い上げているので、植菌してもホダ化が遅くなる。そのため、嫌がられているのだが、私としては背に腹は代えられない。本数を確保しないと後々の経営に影響してくる


 しかしながら、実際に原木が入荷してこないと安心はしていられない。「山子」といわれる伐採業者はドタキャンが当たり前の世界だからである。


 3月の上旬から、シコシコと家族だけで植菌を始めた。4月に入ってもまだ3分の1しか入ってこない。4/10過ぎになれば、春の自然子が大発生する。


それに今年は、稲作も全面的に作付けすることになった。そのことは後日アップするがその作業にも日にちが必要である。すべての作業が、4月に集中する。大変なことになる。