<稲作・・・今年の営農計画・・・>

この紅梅は昨年の写真である。今年も春

<稲作・・・今年の営農計画・・・>


 昨年までの3年間、水稲はすべて転作で、転作圃場も経営委託していた。つまり、減反の委託料などで10a当り3万円近くの収入があった。その方が米価の低迷時期としては効率が良かったと思ったからである。


 今年は、専業農家になったということもあり、戸別所得補償などの事情があったが、稲作を復活することになった。当初は、集落営農として取り組むつもりであったが、それが白紙になったおかげで、いろいろ悩んだあげく、すべてもち米の加工米を取り組むことになった。


 水稲の作付けはするものの加工米であるからすべて転作扱いとなる。これは集落営農が白紙になった時JAの担当者と相談した結果である。もち米の加工米というのは今まで減反していた圃場が最適だとのことから、のった話である。


 JAとしてもこの周辺をモチの加工米の産地にしたいという戦略があってのことで減反跡地というのは、混米の確立が低いから有利なのだそうである。混米というのはもち米の中にうるち米(通常の主食米)が混入することで、加工業者からすごく嫌われるそうである。


 私も私なりにその収支を計算してみた。まず、秋の仮渡し金が30キロで9000円とのこと。通常のあきたこまちなどのうるち米も9000円であるから、破格の仮渡し金である。転作だから水田利活用の交付金が2万円/10aある。


当然戸別所得補償の対象とはならない。それに、転作扱いであるから、とも補償の対象ともなる。おまけに、全面積作付けできるのである。通常の年だと減反を50aしていたからその分はほとんど収入には算入できなかった。


 こんなことを考えれば、それこそ破格といってもいいのである。しかし、全部作付けとなると、育苗ハウスが若干狭くなるのである。50aの減反は想定内でハウスは設計されている。それに、椎茸にも使う。それで、秘策を考えた。


 こういうことである。実際、稲作体験者でないとわからなと思うが、育苗箱に厚撒き、(私は通常年は100gである)150g以上にするのである。それを田植機が育苗箱の「かき数」をおおくするか、爪でのモチ数を少なくすれば、育苗箱の節約となる。


 要するに、通常は10a当りの育苗箱数は23箱位であったのを20以下にすれば、何とかなるのである。そのためには、今までと違うのは完全な稚苗での田植えとならなければならない。私の場合、通常年だと3.5葉で田植えをしていたが、今年は2.5葉以内を目標にする予定である。稚苗移植の原則を守るということである。


 田植えは、本来、2.5葉の稚苗で行うのが常識であった。しかしながら、天候不順が続いたりして、どんどん伸びてからの移植となってきた経過がある。元に戻すということである。20年前くらいは箱当たり200gというのも珍しくはなかった。今は100g以上の播種というのが珍しくなってきた。


 何れにしても、私としてはチャレンジである。新たな機会で「もち米」という初めての品種に挑戦するということである


「もち米」は早生であるので、雀対策が肝要といわれるが気にしなければなんとでもなる。雀へのおすそ分けと考えたってよい。ちなみに、通常だと12〜13表/60キロ取れるとのことであるから。チャンスは生かさなければならない。