<椎茸作業・・・植菌作業・・・>

椎茸植菌作業です

<椎茸作業・・・植菌作業・・・>

 原木椎茸栽培で最大のイベントはなんと言っても植菌作業である。コナラの原木にドリルで穴を開けてそこに椎茸菌の駒を打ち込むのである。この作業は、未だに手作業で重作業である。


 私の作業段取りはこうである。購入した原木に穴を開けるために、ドリル台に搬入。それを一本一本に4列〜5列の穴を開ける。それを隣の植菌台に降ろし、菌打ち作業者が金槌で駒を打ち付ける。それを軽トラに積んで松林のホダ場に運んで一年間育成するのである。ドリル作業と菌打ちはハウスの中でする。


 最盛期にはドリルが二台に菌打ちが4〜5人となる。搬入出も含めれば総勢9人くらいの作業となる。それで一日多いときは千本を処理する。菌打ちは作業的には重労働ではなく、女性が主にする仕事であるが、ドリルと原木の搬入、搬出は腕と腰に相当の負担がかかる。やってみないとこの大変さはわからない。


 最近では、原木への菌打ち作業は、小学校で農作業体験として行なわれ椎茸農家がその指導をしているが、それは菌打ち体験で搬入搬出、ドリル作業はその指導農家の仕事となっているようである。


 私の場合、年間1万本の植菌を目標にしているため、最低でも10日以上かかる。その間、二〜三日は休むことにはしているが、気持ちが入っているのでロクに休むことはできない。


また、原木が作業にあわせて入荷してくればいいがそんなにうまくはいかない。今年も半分の5000本は2月中に入荷したが、残りの5000本はまだ入ってこないのである


業者に問い合わせても雪の関係などでなかなか山から下ろせないといってくる。確かに最近も雪が結構降るので、山の雪も少なくはないと思う。しかしながら、こっちも農作業の都合があるので、何とか3月中には作業は終わらせたいのだ。


昨年は終了が4月の中旬であった。恐らく、今年もその頃になるだろうとおもう。仕方ないと言い聞かせるしかない。