<椎茸作業・・・植菌作業二・・・>

極太の原木です。

<椎茸作業・・・植菌作業二・・・>



 予想通り、原木がなかなか入荷しない。つまり、植菌作業ができない。想定内だから仕方ないといえば仕方ないのだが・・・しかしながら、まごまごしていると、自然子の大発生と植菌作業が重複してしまう恐れがある。今年は、平年より寒くて自然子の発生が遅れているので幸いしているのだが、平年だと大変である。


 早く原木を運んでくれ、と業者の尻を叩くのは簡単だが、力関係からしてこちらはお願いしているほうだからなかなか尻は叩けない。感情を損ねたら大変なのである。


 それでも、今年は極太原木を約500本買った。極太といっても素人にはどのくらいかはわからないと思うが原木の直径が15センチ以上の木を私は極太といっている。


重さにして一本20キロを超える。この原木は露地専用で植菌したら、あとは一生ホダ場に置きっぱなしで、自然子だけの収穫に特化するのである。持ち運びが大変だから、ハウスへの搬入や棚への上げ下げなどはしないのである。広いホダ場がある私の優位性である。



極太だと収穫は年一回だが10年くらいは持つといわれているから、投資の回収までは時間がかかるが収益性も悪いわけではない。それに、私の場合細い原木もこの極太も一本単価は同じであるから損ではない。


この極太は通常の植菌作業はしない。運んでおいたその場所で植菌する。私の場合、家の隣に空き地がある。そこに積んでいる。その積んだままの原木に直接ドリルで穴を開け、その尻から植菌していく。腰を曲げたままの作業だからきついし、腰も痛くなる。植菌も屈んだままである。


 それを軽トラに積むわけだが、軽トラまであげるのは一人ではキツイ。ラクターの整地キャリアを利用して、荷台まで上げる。それを転がして、クジラ鍵でわずかに持上げて積む。軽トラには25本も積めば精一杯である。通常の原木だと100本程度は積む。当然、積載オーバーだが・・・


原木が入荷しない間は、この極太に植菌する。一人でやれば一日に50本程度である。それも天気がよければ気持ちがいいが、天気がいい日は珍しい、といったほうがいい。風が強くまずは寒い。震えながらの作業である。


しかし、力仕事であるため体からは汗が吹き出る。風を引かないようにはするが、鼻水が止まることはない


植菌作業は4月中に完了すればよいことになっている。4月中は種駒の椎茸菌は気温の関係でそんなには動かないからである。だから、時間的には大丈夫なのだが、他の仕事とかち合えば、これまた大変なのである。早く、原木が来ることを願ってやまない今日この頃である。