<ブログ雑記・・・青色申告(二)・・・>

ハウス内のホダ木、115号はこのように

<ブログ雑記・・・青色申告(二)・・・>


今年の申告は、全くの赤字である。第一収入がない。正確には「課税収入がない」ということである。退職金は少なくて課税範囲を超えていないし、失業保険は当然非課税だし・・・。


ただ、転作奨励金というか、全部減反して『経営委託』しているので、その金額が入ってくる。それと「とも補償金」である。それらは一時期は「一時所得」として優遇されていたが、いつの間にか課税対象となり今は「雑収入となっている。その雑収入が100万ちょっとである。



それに比べて支出は、原木椎茸への初期投資が400万近くある。原木1万本と種駒代である。その他にもドリルを買ったり、切断機や原木運搬用の枠など500万近くの支出がある。しかし、ホダ木は減価償却となり、法廷耐用年数は2年だが、私は4年とした。経費を繰り越したいのと、実際は4年以上は使用可能だからである。


そんなこんなで、農業収支は200万近くの赤字となった青色申告の場合、前年度の納税額があれば、それを還付請求できるが、それも考えたがそうすれば税務署の調査対象となる。根こそぎ調べられて痛くない腹を探られる。その点は陰険である。昔、青色申告担当だった頃何回かそういうのを見てきた。


だから、前年からの還付請求ではなくて、翌年への繰越にした。三年間赤字は繰越して通算できるのである。来年だって、黒字になる補償はない。黒字にするためには相当の収穫量を確保しなければならないから、実際、難しい。それでもやらないよりは・・・という軽いノリでである。



農業収支が赤字だから、確定申告も何もない。所得控除をする必要がないからである。それで、妻がパートでも2万円ちょっと所得税源泉徴収で取られているから、娘などの扶養関係はつけた。これで妻の所得税は戻ってくる。


その農業収支と確定申告書をもってJAの青色申告会場へ。


時期も迫っているので私だけ。私の後輩が担当している。私が教えてやった後輩である。だから、私の申告書は目も通さず・・・・そして語るは語るは・・・彼もどちらかというとおしゃべりなほうであるが、仕事の欲求不満なこと、今回の無謀な人事のこと、自らの給与明細を見せて安月給のこと、組合長や専務の悪口・・・・共済の推進、お茶の推進・・・私は全くの聞き役。



彼の気持ちは私も十分理解できる。「今度俺が組合長になってやるから、それまで我慢だ・・・」と冗談にも付かない慰め。アーア、この農協どうなるやら・・・・。先に辞めたのが後ろめたさにさえ、思えてきた。