<農協問題・・・・農協改革(4)・・・>


今回の農協改革はまさにそれなのではないかということである。誰かが「スポンサーである農協の悪口を言えるはずはない」と言っていたが、そうだとしたら、本当に農業を再生させる気はあるのかといいたい。農協も農協で「建設的な提言」を受け入れるだけ太っ腹ではないことも確かだが・・・。

私は、今回の政府の農協改革の目的は最終的には、エリア規制の撤廃ではないかと思っている。農協はご存じの通り、独占禁止法の対象外で単協の事業はそれぞれ認可された区域でしか基本的には出来ないことになっている。


それをエリア規制というのだが、隣の農協の営業区域にも支店作りも認め、農協同士を競争させてその間隙をぬって、一般商社と算入できるようにすることが狙いじゃないかと思っている。実際、肥料や農薬を隣の農協と比べたらその価格は同じではない。つまり、比較したらどちらかが高くて、どちらかが低いことになる。


当然消費者としては同じものだったら安いものを買いたいのだが、小口では可能であるが大口だと、「当座貸越」の問題などがあって容易ではない。組合員であれば問題はないのであるが、組合員規制の問題も出てくる。
つまり、隣同志の農協を競争させて「漁夫の利」を得たいのだと思っている。(完)

<写真> 秋子(秋の茸、正確には「秋冬子」)が顔を出してきました。夏の茸とは実の暑さ、香り全然違います。