秋田やまもと農協役員選考顛末記(七)


ところが、19日の八竜の選考委員会では、私の予想とは逆に選考方法はすんなりと変えられた。どういうことかといえば、ふさわしくない人が理事に推薦されたとして、私個人をを排除するとすれば、その理由がないから、どうやったら排除できるかと幹部連中は考えた。

こんなことを提案できるのはある幹部職員しかいないと私は思うのだが、私を排除するのではなくて、3名の推薦を一旦白紙にし、つまり、「記名投票」では票数で白黒がはっきりするから、それを取り消し、無記名の「推薦制」で決定する選考方法に変えた。つまり、推薦された人の適性なり、これまでの農協への貢献度や利用状況などを検討し、だれがふさわしいかを決めるのである。

当初、このやり方は否決されて、「記名投票」となったはずであるが、なぜか復活した。復活したというよりは、無理やりに復活させた・・・こんなことができるのかと思うのだが・・・・


これを復活させるために、本部の選考委員や幹部連中は民主的な手続きを無視して、事前に八竜の選考委員に相当根回ししたようである。まさに、「独裁」「将軍様」の世界である。そうでなければ、あの蒼々たるメンバーがすんなりと「変更」を飲むはずがない。つまり、そこには目に見えない大きな力が働いた、理解してもよいだろう。それは、私を推薦したI氏と同意見である。

「推薦制」を実施したため、得票数の1位と2位の人は予定通り推薦され、これまた予定通り「私」は外され、4位の人が「繰り上げ当選」となった。


いづれにしても私を排除するための手の込んだやり方である。本部が、八竜の選考方法にクレームをつけてそれを撤回させて再選考したのである。これとて、当初の3番目の得票者が辞退していなければ起こり得なかったことであるが・・・

私は今回の「当選」で「運」が向いてきたのかなと思ったがさすが「敵」はそんなに甘いものではなかった。私一人のために、本部の選考委員会を2回も開催したのだから、その構えは堂に入っている。逆にいえば私がそんなに「大物」ということなのか(笑)。



19日の会議では、私は「スンナリ」という言葉を使ったが、選考委員の中では様々な疑問が出たようである。「悪い前例を作った」「60代ばっかり選任して将来どうしていくのか展望が見えない」(農協の役員は慣例として、70歳を過ぎてからの再任はない)「一部の人だけで決められているような感じがする」しかしながら、こういうような疑問は本部に対する「抵抗」には繋がらなかった。



選考委員でも今の農協でよいと思っている人はいないと思う。そう思いながら旧態依然のやり方に抵抗できないということはどういうことなのか、である。
写真は4月に行われた椎茸祭りの風景です。