秋田やまもと農協役員選考顛末記(四)


5/11、Aさんから電話があった。Aさんって誰だろう、どんなん理由で電話が来たのか疑った。「私は役員選考委員会の委員長を仰せつかった。役員選考の件であなたに確認したいことがある。」電話の声で旧知のAさんだということが分かった。彼が八竜選考委員会の委員長をしていることは初めて知った。

「14日に伺いたいので時間を取ってくれないか」ということだった。了解したが、なんで確認が必要なのか、何を確認するのか等々頭の中が混乱し始めた。仕事が手につかない。こんなことで二日間も悩まされてはたまらない、と思い。「明日12日に出来ないか」と折り返し電話して承諾してもらった。

当日の昼。来たのはAさんとHさんだった。委員長と副委員長とのことだった。


おもむろに玄関から入ってきて、二人とも我が家に来るのは初めてなはずなので緊張している様子。私も何をどう「確認」されるのか見当もつかず、とりあえず「御役目ご苦労様です。」とその雰囲気を和らげようとした。
 こういう場合は世間話から入るのが常套で、見ず知らずの間柄でもないので4月の天気とか田んぼの準備状況とかの会話から入り、「では、要件とはなんですか」と私から率直に切り出した。すると「連休明けに本部の選考委員会があって・・・」と切り出した。


選出される理事は、地区推薦の理事と、学識経験者や女性枠の理事があって、前者は4地区でそれぞれの定員を選出するわけであるが、後者は理事会が推薦した選考委員も含めて本部の選考委員会で推薦する仕組みのようである。最終的には本部の選考委員会でまとめて推薦者リストを作成すると理解している。それを総代会に提出して総代会で承認されれば正式の理事となる。

そこで二人は言いづらそうにしていたが、その本部の選考委員会で「八竜の推薦者に理事としてはふさわしくない人がいると言われた」「ふさわしいか、そうでないかを確認したい・・・」このように露骨な表現で言ったわけではないが、要約すればこんな感じである。このことはその会議に出たある人から聞いた。

ふさわしくない人とは当然私のことを指しているのだが、だから、「確認」とはふさわしいかどうかを確認なのだろう。