<椎茸作業・・・原木椎茸と放射能(1)・・・>

<椎茸作業・・・原木椎茸と放射能(1)・・・>

 いままで、原木椎茸には病害虫はほとんどありませんでした。しかし、しかし・・・昨年、原木椎茸にとってすごい「天敵」が現れました。「セシウム」という、個人の努力ではどうしようもできない「疫病」です。
そのため、日本一の原木産地の阿武隈山地の原木が全滅しました。福島や宮城、関東周辺の原木農家は大被害を受けています。我、秋田県も「セシウム」という「疫病」は侵入してはいないのですが、大手スーパーなどはその証明を取れとかで新たな負担を私たちに強いてきています。また、原木の高騰やセシウム検査など大きな負担を強いてきています。
なんとしても、この「疫病」を退治しなければなりません。それには「署名」という「農薬」を使ってまでも絶滅しなければならないと思っています。被害にあった自然や原木椎茸農家にとってこの恨みをはらしなければなりません。

 これは4月の椎茸祭りで呼び掛けた「脱原発署名」お願いの一文である。

 ご存じの通り、福島原発の事故で東北には放射能による被害が蔓延した。我、原木椎茸にも大きな影響があり、岩手、宮城、福島の東北はもとより、関東から東海の静岡まで生椎茸や乾椎茸に出荷停止など大きな損害があった。当然、我秋田にも・・・と思ったが幸いにして秋田には我、原木椎茸など農作物には放射能は検出されていない。
 しかしながら、全くの影響がないと言えば、ウソになるし、現実には乾椎茸の価格が静岡あたりのそれから規定以上のセシウムが検出されたため、乾椎茸の値段が暴落している。それに、原木の日本一の産地である阿武隈山地の原木がセシウムにより全滅したため、この原木お奪い合いが、全国的に始まって当然秋田にもその影響がきた。私の場合は、原木の供給者が個人業者であるため、その騒ぎには巻きこまれないで済んだが、他の原木椎茸の仲間は大騒ぎだと聞いている。(続く)

写真は今年の4月の自然子です。最高の出来でした