<椎茸作業・・・・寒じめ栽培・・・>

芽が出始めて2ヵ月かかりました

<椎茸作業・・・・寒波・・・> 


ご存じの通り、今年は昨年より寒い。一月の気温が平年より1度強下がっているとのこと。もしこれが夏であったら、稲作は間違いなく不作、場合によっては冷害となる。キャベツやレタスも生育不良で一個2〜300円もしているが、我椎茸の生育にも大きく影響している。



 「115号」の通称ジャンボ椎茸といわれる品種は生育温度が8度から15度までといわれている。通常であれば、ハウスの中ならちょっと陽が出れば10度は取れるんだが、この寒波で2〜3度より上がらない。これには参ってしまった。このジャンボ椎茸は無加温栽培なので暖房を使わない分大変なのである。いわゆる「寒じめ」栽培なのである。この寒じめ栽培は県内では私を含め数人しかやっていない。これが私の売りでもある。

 12月上旬に芽が出たのだが、現在2月だがようやく最初の収穫にこぎつけた。この茸は12月に最低4〜5℃の寒波の刺激を受けてホダ木から芽が出てくる。そして、次から次と寒波の刺激を受けて芽が出てくる。それが20日から1カ月かけて大きくなって3月下旬まで収穫が続く。


確かに芽は思った以上に出ているが、それが大きくならない。芽が出ないよりはずっといいのだが、大きくならなければ高くは売れないし、収量も多くはならない。このジャンボ椎茸は1月中旬が収穫の最盛期なのだが、そのころはほとんど収穫できなかった。全くの誤算である。それに「ジャンボ」クラスはほとんどない。


これは気温のせいと、芽が多く出過ぎ、果物でいえば実の付き過ぎである。全くつかなくて「不作」で悩むことが多いのだが、実がつき過ぎて悩むのは贅沢というものか・・・。夏以降のホダ場の管理が功を奏したということになる。茸仲間では、大きくするため、摘果する人もいるようで私にはそんなことをしている余裕はない。


この状態だと、2月の下旬ころに最盛期を迎え、3月過ぎてからも収穫が続くことになるのか、そうしたら、植菌作業とかちあってしまう・・・・今後の天気次第である。
自然には勝てないということか


写真は大きくなり始めたジャンボシイタケです。