<椎茸作業・・・「秋子」登場・・・>

収穫した「秋子」です

<椎茸作業・・・「秋子」登場・・・>

 ;">「秋子」といっても女性の名前ではない。当然浮気相手の名でもない。浮気の話なんかこんなブログに欠くはずもない。


 私の原木椎茸は春と秋、ホダ場で旬の椎茸が自然発生する。その自然発生する茸を「自然子」という。そして、春の自然子は「春子」秋のそれは「秋子」・・・なんか人を馬鹿にしたような名前だが、業界ではそれで十分通用するのである。だから、「秋子」は助成の名前ではなく椎茸の名前である。


 その秋子が発生した。通常の発生というよりは、大発生といった方がよいだろう。通常は11月の初めから秋子は発生するのだが、今年はなぜか10月の上旬から発生した。思わぬうれしい誤算である。


 10月の上旬、ホダ場のホダ木には遮光幕がかけられている。私の場合、風でホダ木が乾かなおように、常に水分を保っているようにするためである。これは今年から始めた技術である。


湿り気はカビの一種である椎茸菌の繁殖には欠かせない。一番の敵は乾燥なのであるから、できるだけ乾かないように管理するのが一つのテクニックとなっている。


 だから、外からはホダ木に茸が発生しているかはわからない。いちいち遮光幕をはがさないとわからないのである。


 ところが、偶然というかホダ場に行った時、風で遮光幕がはがれていた。そして、そこに茸の発生が見受けられた。アレッ・・・と思い剥いでみると、なんとなんと・・・・大きな茸が出てきているではないか・・・それも径が10センチもあるような大物が・・・


 このように「発見」された大物はまさに「秋子」。遮光幕を全部はがして、今度はビニールをかけなおすのである。遮光幕では網目だから、雨が通る。そうすると茸は台無しになる。


その雨よけのためにビニールにかけなおすのである。ビニールなら山ほどある。当地区はメロンの産地だから、メロン農家はビニールの廃棄に金を出している。だから、ただでもらうと逆に喜ばれる。そのビニールをあわててかけなおすのである。


 ところが、このビニールは遮光幕と違って滑るから、ホダ木に掛けても風で飛ばされる。だから、飛ばないようにとおもりをつけなければならない。その錘というのがパイプハウス用の管である。


 廃棄された管をこれもタダでもらってくる。これにワンタッチパッカ―というハウス用のビニール止めで固定して錘にするのである。
 こんな手間暇かかることをして、椎茸を雨から守る。これが商売なのである。