<椎茸作業・・・「椎茸祭り」騒動記(三)・・・>

椎茸を焼く人も大変でした

<椎茸作業・・・「椎茸祭り」騒動記(三)・・・>


 この椎茸祭りは、みんなでワイワイ騒ぐだけが目的ではない。恐らくこのような形でのいわゆる「観光椎茸園」らしきイベントは前述したが、県内では初めてだと思っている。


市場流通を選択しない私の販売戦略とっては個人客と結び付き、それを契機とした直売がメインというのは非常に重要なことだと思っている。「食の安全安心」といういのは作る人と食べる人の信頼関係とイコールだと考えるからである。


 そして、今回がうまくいったのは、日程の設定がずばり当たったことにあった。開催日は4/23である。この日は3月中に設定したのであるが、これが自然子の収穫の「最盛期」にあたるという確信はなかった。


通常だと4/20を過ぎれば、ほぼ終了期である。そうすれば、椎茸を収穫する椎茸が無くなっている。土曜日が4/16と4/23なのでどちらするか再三悩んで4/23としたのである。これがずばり「的中」ということだった。


おかげで、キロ1000円の椎茸の売り上げは8万円弱で、みんなで80キロ以上収穫したことになる。椎茸の質からして安い単価とは思うのだが、「観光椎茸園」は人が来てもらわなければ困るし、リピーターも目標としている。


そして、来年にもつながらなければならない。みんなが楽しんでかつ満足してもらわなければならない。そういう意味では、赤字覚悟でのイベントである。


 私の予想通り、当日の参加者は大いに満足してくれた。そして、リピーターも多かった。中には、500円パックで10パックも送ってくれという人もいたり、電話で長々と「あなたの椎茸を食べたら他の椎茸は食べられない」との話もあった。うれしい悲鳴というしかない


また、孫を連れてきた友人は、家に帰って孫が自分で取った椎茸を親戚や爺さんたちにおすそ分けするんだといって、「これ、卓也がとったの・・・」と手紙を添付したとか、孫が大変喜んでいた、などとの話もあった。


 しかしながら、この「春子」も連休半ばで収穫を終えた。この春寒のために、連休まで収穫が伸びたので、販売の苦労はなかった。近くの直売所では、一日50パック/200gが簡単に売れた。「品切れ容赦」で断るのが大変だったのである。


これ以降は、「夏菌」となる。これがまた、2年目で大きな課題を抱えている。昨年のような失敗を重ねては大変なことになる。