<農業問題・・・集落営農?・・・>
<農業問題・・・集落営農?・・・>
戸別所得補償制度は、本年から本格運用となる。昨年は「モデル事業」で稲作だけが対象であった。今年は大豆などの畑作物も戸別補償の対処となる。
現場感覚で言えば、転作への補助金が大幅に増えるということになる。そういう意味では一つのチャンスとなる。
今、椎茸作業は真っ盛りである。重い原木を扱うのだから、体が大変である。その中での田んぼをどうするかということを思案しなければならない。
前にアップしたように、2010年は田んぼはすべて減反した。減反田の作業もすべて委託した。委託先とは10a18000円で契約して、それと「とも補償代金」と合わせて80万円ちょっと振り込まれた。
これが多いか少ないかはわからない。しかし私としては満足なわけではない。ハウスが椎茸栽培に使うため、稲の育苗ができなかったため、やむを得なく減反したのである。
しかし、昨年の秋には約60坪のハウスを建てた。自分で建てた。だから外観は人に見せられたものではない。建て賃だけで12万円もするのだから、自分で建てるしかなかった・・・。そんなことはどうでもいいとして、
今年は育苗のできるハウスがあるから、何とかして稲作も取り組みたいと思っている。
そうであるならば、このチャンスを逃す手はない。どうするか。今はやりの集落営農体を作るという考えが浮かんできた。国の経営所得安定対策での集落営農ではない。
そんな面倒くさいことはしない。要するに、わが集落で中核的農家数人を集めて、作業の受託グループを作ろうというのである。そのグループで転作を全部住宅できたら・・・・ということなのである。
今年から、大豆は「水田活用・・・」で35000円。大豆の所得保障で最低で20000円(面積払い)。計55000円が交付される。転作する人はこれにとも補償代金がプラスされる。私の場合昨年は10a当りで34000円の実績となっている。
これは、大豆の所得保障の20000円が無くての金額である。そんなもろもろのことを考えれば、転作の作業を全部請け負っても採算は取れると思った。
わが集落には、約20軒の稲作の農家がある。皆高齢化が進み、いつ離農してもおかしくない農家も少なくない。そのあとをどうするかということも、地域にとっては大きな問題である。
それもあって、このグループには大きな意味があると私は考えた。「地域興し」までいけるかどうかはわからないが、今の時代はそのようなグループの存在を要求しているといってよい。
それに乗れるかどうかである。当然リスクもある。営農を続ける以上リスクは避けられない。椎茸事業でも大きなリスクを背負っている。リスクだらけといってもいい。
そんなことで先日、私が声をかけた4名の中核的農家が集まった。(続く)