<農業問題・・・公開講座「同窓会」・・・>

大潟村の菜の花ロードです

<農業問題・・・公開講座「同窓会」・・・>


 昨年の11月から12月にかけて7回にわたって、県立大学の公開講座秋田県の農業の再生」が開催された。その件については何回かアップした。7回のうち6回参加したが、その参加者で再度集まってなんかやろうということになった。


 それは、最終回の講座で秋田の農業の再生のための提言が11グループからだされ、それをそのままにお蔵入りさせるのはもったいないし、せっかく、農業の再生で繋がった仲間をこのまま解散させる手もない、という理由であった。本来はもっと早く集まる予定であったが、担当教授の多忙のため4月になってようやく会合を持つことができた。


 実際集まったのは、100名近い受講者のうちの11名である。「たった11名」なのか「11名も・・・」なのかはそれぞれの評価であるが、私からすれば、もうちょっと「熱い」うちに召集すればもっと集まったと思った。しかし今更そんなことをいってもしょうがない。


 集まった11名はそれぞれ、自己紹介した。専業農家は私だけだった。農家にすれば今が農繁期、なかなか集まれないのだと推定したが、私とて椎茸の収穫の農繁期であった、が農作業というのは時間をやりくりすれば何とかなるというものなのである。


 県立大学の教授が進行役をし、それぞれ、意見を出し合った。農業に対する問題意識は皆勝るとも劣らず、それぞれ持論の持ち主たちである。80歳近い老人(失礼)から、30代前半の人まで、若い人も数人いた。


彼ら現役の職業を持っていて、それも農業とは関係ない職種であるが、問題意識は鋭かった。大方は定年退職者が中心であり非農業者である。それが面白い。非農業者が農業を考える。そして、農業者は私一人・・・・この設定がこのグループをどんな方向に持ってい行くか、面白くなると思った。



 その中でちょっと「カチン」とくる意見があったので、よせばいいのだが反論してしまった。先に紹介した80歳近い老人が「農業はキツイ、消費者や非農家はまずそれを理解しなければならない・・・」という内容の発言をした。


それに対して私は「確かに農業はキツイ。しかし、キツイのは農業だけではない。いまどき、非農業でも楽な仕事はない。数字に追われて、鬱になったり、自殺したり・・・そんなことを考えれば農業をして鬱になることはない。膝や腰が痛くなるのはしょっちゅうだが、それは非農業だって同じこと。皆、数字に追われて悲鳴を上げている。ことさら農業だけがきついということを強調するのはいかがなものか・・・」と



 このようは話もしたが、全体としては「秋田県の農業を考える会」的な会を作って、この11名が発起人となり、受講者全員に呼びかけていこう、ということになった。会だから会の目的や運動課題、代表などを決めなければならないのだが、今日は初めてのことでもあり、次回に決めようということとなった。



 「会」という組織の運営には携わったことない人がほとんどかな・・・と思った。そうなればまた、私がでしゃばっていかなければならないような雰囲気も出てきた。次回に組織の大綱が決まる。このような「会」は珍しく、また、有意義だと思っている。しかし、私が中核的にはまるのは避けたいと思ってはいるのだが・・・・。