<椎茸作業・・・椎茸祭り(一)・・・>

椎茸もぎとり体験の様子

<椎茸作業・・・椎茸祭り(一)・・・>

 自然子が最盛期となるのは毎年4月の中旬である。その年の気温によっても違う。今年は御存知の通り、4月が寒くて桜の開花も1週間以上遅れた。よって自然子の最盛期も10日程度遅れて、ゴールデンウイークにも収穫ができた。

うれしい誤算であった。なんせ、近くの直売所はゴールデンウイークは人の山になる。椎茸も飛ぶように売れるのである。売れすぎて、収穫が間に合わなかったというのが本音であった。


 その話は別の機会にするとして、毎年最盛期には友人たちを呼んで、もぎ取り体験をしながら、それを炭火で焼いて松林で青空宴会をささやかながらもようしている。それは10数年もやってきたのだが、昨年と一昨年は中止した。親父たちが生産を中止したためである。


 今年は何とか再開したいと思い、家族から反対されながらも秘かに企画していた。それは、私の販売戦略との関係もある。御存知の通り、椎茸は時期的に収穫にばらつきがある。その販売は市場を通したくないということは何回かアップしてきたが、じゃ、収穫が多くて捌ききれない場合どうするか、というのが大きな問題である。


特に最盛期は一番の問題だった。椎茸乾燥機で干し椎茸にしてもいいのだが、それでは芸がない。単価も低くなる。どうしても捌ききれないときは市場でも仕方ないが、「宴会」の参加者に協力してもらい捌けないか、という魂胆があった。品質的には最高なので、それに卸価格とくれば売る方も買う方も両得なのであるから。


企画案を作った。題して「椎茸祭り」である。「参加者のもぎ取り体験」「炭火焼によるバーベキュー」「それに椎茸駒打ち体験」参加費は大人1000円。子供500円。収穫した椎茸のお土産つきである。はっきり言って赤字である。それでもいいと思った。将来に向けての投資と考えれば・・・


一番の問題は参加者の人数と天気である。チラシには事前に申込を必要とする、とした。バーベキューは椎茸だけじゃなくて焼肉も必要だからその量は参加人数で確認する。しかし、申込をしなくても来そうな友人もいるので結局は予想で発注するしかなかった。


20人くらいは来るかと予想して、少し少なめにして15人分注文した。実際来た人は、予想外にも30人ちょっといた。家族参加の友人もいて子供も3名参加である。予想通り申込をしないでの参加もあったが、収穫だけでバーベキューに参加しなかった人もいたので何とかつじつまはあった。