<ブログ雑記・・・青色申告(一)・・・>

大潟村熱帯植物園で幻の椿といわれる「

<ブログ雑記・・・青色申告(一)・・・>


 今年も税金の申告時期になった。もう、20年も青色申告をしている。JAの職員時代は農業青色申告の指導者として、農家組合員に青色申告を普及指導してきた。その当時の農家にとっては私は今でも「先生」なのである。


 あの当時は・・・といってももう20年近くになる。しかし、一度覚えた申告の方法は農家にしても忘れることなく、今も電話で教えを乞う農家もいる。私にしてもそれは迷惑ではなく、自らの「経歴」として農家の記憶の残っていることはうれしいことなのである。


 私は、ずっとパソコンで申告していた。「ソリマチ」である。わかる人はわかるのだが、「ソリマチ」が出始めた頃からつかい始めていたので、そのよさも悪さもすべてわかっている。確か値段は6万円だったと思う。
しかし、今年からソフトを変えた。


1万円ちょっとの「しわけくん」というソフトである。北海道の会社らしい。ネットでダウンドード版の購入だから、1万円程度で済んだ。


ソリマチの欠点は、初期登録の面倒くささである。初期登録が一番難しかった。最初何もわからない人が一番難しい初期登録をするものだから、本当にとっつきにくかった。指導者がいなければ理解できないといっても過言ではない。


 おまけに「マニュアル」もすごくわかりづらい(申告ソフトでわかりやすいマニュアルにはお目にかかったことはないのだが)専門用語でめちゃくちゃに説明している。私も何度も電話で教えをこうったが10年位してようやく理解できた。


 そしたら、とたんにソリマチ自体が不具合になった減価償却の転送がうまくいかなくなってきた。


 ソリマチは完璧な申告や経営分析を目的としたソフトである。畜産や果樹など複数の部門で経営している大規模農家なら、そして、農業簿記を理解しているなら使いこなす価値はあるのだが、ほとんどの農家は税金の申告だけで簡単なものを望んでいる。それで十分なのである。


 私の場合も今年から専業農家をはじめたわけであるが、複雑な簿記は必要ない。また、原木椎茸専用の簿記なんかないので、面倒だから簡単なソフトに変えたのである。

 しかし、簡単といっても基本的には複式簿記を理解していないと使えない。貸方、借方の世界である。農協に30年もいたおかげで専門に勉強したわけではないが、門前の小僧で、それは体に染み付いてしまった。


 パソコンでの申告だから、毎年毎年最低でもその月末にその月の取引を入力しておこうと思うのだが、ホントにそう毎年思っているのです。しかし、このかた三月のぎりぎりしか入力しないのである。自分自身でホントにいやになる・・・。