<椎茸作業・・・研修会(一)・・・>

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<椎茸作業・・・研修会(一)・・・>

先ごろ、椎茸の研修会があった。県内の「菌興115号」、いわゆるジャンボ椎茸栽培者を「きのこセンター」がまとめての研修会である。研修会といっても対象者は6名、その内参加したのは4名である。研修会というよりは交流会と言った方があたっている。


この会は年に二回県内の栽培者を持ち回りで開催している。内容は、ここの栽培施設や内容について研修、交流しあとは飲み会である。しかしながら、私にとっては初めての参加で、10年クラスのキャリアの先輩の中で多少上がり気味ではあった。


地元の道の駅で落ち合って、今回担当のMさんの施設に向かった。Mさんは115号中心の干し椎茸で経営している。羨ましいのは原木の調達で地元で山の立木を買い、それを自らで伐採している。だから、適期に伐採でき、最適な状況で植菌できることである。これは原木椎茸にとってはすごく有利なことである。



だから、写真のように「極太」といわれる直径40センチもある大木にも植菌している。恐らく一本40キロ近くあるだろう。それがゴロゴロしているのである。その反対に、5センチに満たない小径木もそれなりに利用している。要するに山の立木はすべて利用する、というしたたかさある。当たり前といえば当たり前であるが・・・。


そして、手間隙かけての栽培には感心した。干し椎茸でも「どんこ」という最高級品を目標にしているためである。販路も個人的なつながりを中心としてほぼ確定している。今回の参加者は、販路は皆個人的名ルートで確定している、といっていた。


Kさん。県内でも最も豪雪地方の山の中で栽培している。本業は建具屋さんでその傍らでの原木椎茸だそうである。しかし、建具屋が不況で仕事にならず、原木椎茸のほうがメインになってきたという。


彼も干し椎茸専門で春先の「春子」を中心に秋から冬にかけてのジャンボ狙いとのことである。彼も地元の山がいっぱいあるので原木の調達には事欠かない。自分でも伐採するとのことである。これまた羨ましい。


Sさん、彼も豪雪地帯でのシイタケ栽培である。彼は生椎茸中心で、干し椎茸は「春子」中心で、ネットでも販売している。生椎茸の「ジャンボ」をブランド化して一枚「7センチ、70グラム」の椎茸を作ろうとしている。


「7センチ、70グラム」というのは、直径が7センチ、おおよそ手のひら、70グラムというと、今スーパーに出回ってるワンパックがほぼ100グラムなので、2回あれば、それをゆうに超えるという大きさである。これくらいになると、食べ応えがある。「山のステーキ」といっても過言ではない。私もこのような椎茸をめざしているんだが・・・・。