<農業問題・・・公開講座「番外編」(五)・・・>

小又峡での紅葉です

<農業問題・・・公開講座「番外編」(五)・・・>


この公開講座には「番外」がある。終了後の飲み会であり、これがまた面白い。当初は予定していなかったが、参加者から提案があり、二回目と三回目の講座が終了した後、駅前の飲み屋で開催された。


社会人は5000円、学生は2000円。当初、社会人は4000円、学生は3000円であったが、「貧乏学生」が多いことを見起こして、社会人は4500円と私が提案したら、その上がいて「4500円なんて中途半端だから、社会人は5000円だ、その分学生にカンパだ」ということになった。20名近く参加し、定年後の人、一般会社員、学生も多い。


私としては、大学の教員と飲みながら議論できすごいメリットと思っている。日頃、私が思っていることを私流の現場感覚で教授たちにぶっつけることができる。それと、新鮮な感覚の学生たちと議論ができ、「原木椎茸」のアピールもできるのである。


それに、この番外に参加する社会人たちは何らかの形で私と同様、今日の農業状態に興味、関心を抱いている人たちで、結構、中味のある議論になるし勉強にもなる。


教授たちは毎回3名参加している。(正確には准教授が一名なのだが・・・)N教授は鹿児島出身、数年前秋田に家を買ったとかで、「俺は秋田人になるんだ」と息巻いている。農業政策が専門だと思った。T教授は奥さんが秋田のひとで「墓」を秋田に作った?とのこと。彼は、農村社会学系統が専門らしい。もう一人NK准教授もいる。農業経営学が専門のようだ。


最初の番外では、私は自己紹介で原木椎茸のアピールをした。3月で農協を辞めたこと。森と里と街のネットワークを作りたいこと。そして、現場の農業者の声が実際には反映されていないことなど持論を展開した。酒の席だから、まともには議論できなかったが「原木椎茸」については皆結構関心を盛ってくれた。


その中の一人のK氏は、(彼は農業には従事していない一般の会社員で受講している)原木椎茸のおいしさにすごく興味をもってくれた。翌日は私のアドレスにメールを下さり、彼とは長い付き合いができると思った。


また、県立大学の院生が私の農業論に興味をもってくれて、しばらく、議論になった。隣のN教授も議論に加わって、酒を注ぎつ注がれつ・・・相当飲んだ?ようだ・・・(次の日の二日酔いがひどかった)


それに、同じ町の人もいた。それも70台半ばの町長だった人である。お互い顔なじみで私の親父とは親交のあった人だ。彼も「一家言」持っていて昔の町長時代の話を繰り返す。私も仕事で町政に関係したことあったので、その話など懐かしい話でも盛上がった。


それから、もう一つ注目すべきことだと思うのだが、現職の農協職員が私の知っている限り、今回の講座に3名参加している。仕事でもないのに休みの土曜日に農業について勉強する気が有るのだろう。これは特筆できると思う。


そのうちの二名は労組経験者で私も知っている人なのだが、もう一人の現役職員は労組流に言えば、未組織の職場で、彼とも杯を交わしたが立場や考え方が私と似ている。「企業意識」に拘束されてはいない。


彼とは原木椎茸のこと、農協の現場のこと、農家のこと、話は尽きなかった。来年の4月に「椎茸祭り」をやるからきてくれ、といったら必ず来るとのこと。


この「番外」はこれから毎回行うとのこと。飲みながら、農協のこと、農業のこと議論するのは本当に楽しい。しかし、翌日は間違いなく「重度」の二日酔い・・・・。楽しさを味わった後遺症はきつい。