<農業問題・・・公開講座「地域再生システム論」(一)・・・>

八甲田地獄沼の紅葉です

<農業問題・・・公開講座地域再生システム論」(一)・・・>



 毎朝、30分は私の「新聞タイム」である。完全な日課といってよい。読まなければ読まないで何とかはなるんだが、家にいると読まないと気がすまない。家内からは「活字中毒」といわれている。そういわれても仕方ない。


 その日課秋田県の農業再生の公開講座あるという記事を発見した秋田県立大学が主催とのこと。前々からいままでブログで取り上げたことも踏まえ、私の農業についての考えを検証したいと思っていた。退職してその意識が高まっていた。暇な毎日の中で、受講を拒む理由は何もなかった。


 県立大学のHPを開いたが、この件はアップされてない。仕方ないので大学に直接電話して、FAXで受講申込書を送ってもらった。10月から12月までで7回の講座である。 


当日、勇んで参加した。85名の受講者がいるとのこと。当日の参加者は70数名。県立大学生や院生も参加している様子。彼らは受講すれば単位がもらえるとのこと。こっちは単位なんか関係ない。自らの知識欲を満足させるためだから。


 最初は各種のあいさつとセレモニーがあった。この公開講座文部科学省の事業であるということ。一講座が2000万円の予算が付いていて、各県、市やNPO等々の手上げ方式でそのプレゼンを文部科学省が審査して決めるという方式である、ということ。


秋田県からは、2件。新潟からは10件、福島は6件・・・・地域再生という最も必要と思われている秋田としては応募が少ない・・・と文部科学省の担当官からいわれとこと。新潟は10件で2億円もの予算が付いたのに、秋田は4000万円。秋田県は地域の再生についてやる気があるのかどうか、疑われる・・・


 そんな話を聞き流ししながら、県立大学のT教授がオリエンテーションの基調報告をした。なかなか面白い。


 政権交代がタイミングよく行われ、「トップダウン型」の政策決定から「ボトムアップ型」の農政に変換されようとしている

 ・地方自治体職員もこの「トップダウン型」の政策決定に慣らされていて、自らの頭で考えることができなくなってきた。


 地方自治体職員や地域住民が地域の価値を掘り起こし、提案型地域政策を提起していかないと取り残される。それがボトムアップ型政策つくりである。(市民と行政の協働) 


 これらのことを実例を含めて問題提起したわけだが、問題提起というよりは「挑発」といってもいいくらいの提起であった。参加者にはコケにされた地方自治体の職員もいるし、自らだって、県に雇われている「教員」に過ぎない。


しかし、このような現場の「事実」から問題提起するというのは、大学の「講義」では珍しい。すごく新鮮であった。


 秋田県農業の再生」というテーマで7回のカリキュラムが提起されたが、この中に農協の問題が入っていなかった。すかさず、質問していれることを要望した。農業の再生は農協問題を避けては通られないと判断したからである。それは、私の問題意識だけではなかった。最後のまとめでも質問され、「何とかする」という答弁を引き出した。


 「農協」に大きな問題があるのは教授たちだってわかっているはずである。それを取り上げないことは「腫れ物」に触りたくなかった・・・ということが本音であると思えた。何故「腫れ物」なのかは後日触れる。(つづく)