<ブログ雑記・・・下北紀行(一)・・・>

鳥海、千蛇谷の雪渓です

 <ブログ雑記・・・下北紀行(一)・・・>



 退職して暇になるとはわかっていたが、こんなにも暇になるとは思わなかった。失業保険受給中は本来仕事は何もしてはいけないことになっている。


 椎茸関係では、やるべきことは120%もやり、やらなくていいここまでもやってかぶれ(皮膚病)をおこし、通院したり・・・・だから、ゆっくり過ごすしかない。暇をどれだけつぶせるかということである。


 こんなこともあろうかと思い、盆前に中古の軽ワゴン車を購入した。11月頃になれば椎茸販売などでどうしても必要になるので、いずれは買わなければと思っていたのだが、早めに購入したのである。


 何故かといえば、車に寝泊りして旅行ができると踏んでいたからであるマットレスと着替えと食料さえあれば、二泊や三泊は何とかなる。山へも行ける・・・(しかし今シーズンは膝痛のためダメだったが・・・)


 故に、この暇を何とか解消のため、旅行することとした。全く気ままな旅である。道路地図帳を一冊開墾での全く気ままな旅である。気ままであるといっても、ポイントは押えたいと思っていた。


 目的の下北半島ではやはり温泉である。20数年前に妻と婚前旅行で行った奥薬研温泉と海峡の温泉で有名な下風呂温泉である。それに十三湖も見たかった。
 以下はその紀行文である。


9月9日

 朝、9時出発。青森経由で野辺地、横浜・・・と下北半島へ北上するか、十和田、八戸、三沢経由で北上するか悩んだが、あまり行ったことがないところ、ということで八戸、三沢経由で下北半島尻屋崎へ向かった。


 途中、三沢の寺山修司記念館によった。一回見たかったところである。三沢総合公園の中にあり、平日ということもあり、入館者は数名である。


 しかし、私にとっては結構インパクトがあった。当時の常識を無視する桁外れの個性と創造性、俳句と短歌の内面の表現力・・・・異端児という表現がぴったりであり、今流行の太宰に共通するところがある。


 その後、三沢の米軍基地を通り、六ヶ所の「ろっかぽっか」という温泉施設で汗を流し六ヶ所村の核燃施設経由で、新しい住宅はあるわ、スーパーには子供連れの若い人いるわ・・・過疎の町とは一味違う感じがした。


 三沢の小川原湖では、米軍基地があるとは聞いていたが、専用のビーチまであるとは・・・・金網で囲った「治外法権」のそれが・・・


尻屋崎への到着は、18時ころ。あたりは大体暗くなっていた。


 尻屋崎までは、約300キロであった。今日はここで車の中で寝ることにする。途中、六ヶ所のスーパーで、ホタテと秋刀魚を買ってきたから、コンロでデナーである。


 しかし、風が強い。コンロがなかなか付かないし、駐車場所は明かりがあるところではない。暗くなれば車のライトを利用するしかない。

 最初だとは言え、四苦八苦だった