<ブログ雑記・・・「田舎で働き隊」(三)・・・・>

伐採した竹です

<ブログ雑記・・・「田舎で働き隊」(三)・・・・>


午後からは裏山の竹林での竹の伐採作業をした。急な斜面での伐採であるので足場が悪い。それに市販されている鋸での伐採であるため力が要る。15センチ程度の太い竹である。


切る前に切ってどちらに倒すか計算しなければならない。切った竹を搬出するためには、搬出しやすい切り方をしなければならない。どっでもよくすると、密生している竹が邪魔になって搬出できない。長さが10メートル近くもあるので、それを引っ張るだけで相当の力が要るのである。


それに、倒したその場で枝切もしなければならない。枝を切らないとこれも搬出に手間取る・・・・。そのような伐採に当たってのポイントを説明はしたが、その通りにはなかなか切れない・・・・。当然といえば当然である。これが現場体験でる。


どの竹を切るかを決めて、足場を確保して、倒す方向を確認していよいよ鋸を入れる。「竹って簡単に切れるんだね」という声。ご存知の通り、竹は木材とは違って中空になっている。


切るだけだったら大した力は必要ない。しかし、この寒空の下でみんな汗だくである。切るということは腕の力だけじゃなくて全身の力で切らなければならないから・・・・。


ギリギリという鋸が竹をきっている音、そして切った瞬間、倒れた瞬間・・・まさに感動である。皆初めてだから。


一人でおおよそ10本程度切ってもらった。それくらい切れば「一仕事した・・・」という感覚を実感するであろうと思ったかあらである。皆、快い汗をかいていた。


「竹って一年でこんなに伸びるんですか」「ここにも竹の子生えるんですか」「竹炭って作ったことありますか」「竹って何に使うんですか」等々またもや質問攻めにあった。



 はっきりいって椎茸の質問ならほぼ答えられるのだが、竹については自分で育てているわけでもないから、答えられない方が多い。これで研修になるかはわからないが、私の能力以上のことはできない。了解していただくしかない。


 3人で33本切ってもらった。一人で1本持つのがやっとの重さである。これを椎茸の支柱に使う予定である。明日は間違いなく筋肉痛になるだろう。皆20代、30代だからそんなにはきつくはならないと思うが、逆に思いっきり筋肉痛になるほうがいい思い出になると思う。


職場でストレスを抱え、うつ病になるよりも筋肉痛になるほうがよっぽど楽である。この3人にとって、農業体験が一時の清涼剤じゃなくて、自らの生き方を決めるヒントになってくれれば幸いだと願わずにいられなかった