<ブログ雑記・・・退職(二)・・・>

北へ帰る白鳥です。

<ブログ雑記・・・退職(二)・・・>


退職は、昨年の4月段階で計画していた。4月段階ではそれこそ計画であった。辞めて原木椎茸にすんなり移行できるかいろいろなハードルがあったからである。


一番のハードルは原木を入手できるかということである。原木椎茸の農家は通常自らの山のナラなどの雑木を切り出してホダ木(原木に種ごまを植え付けたもの)とするのだが、この地域では原木そのものがない。つまり、林業農家やそれに類するいわゆる「山師」から購入しなければならない。その購入先を見つけることができなければ、原木椎茸業はできない。


 その購入先を見つけるべく様々なチャンネルを使った。そのチャンネルで7件の農家に当たってみたが、3件の林業農家が「いい返事」をくれた。地元の森林組合にもお願いしたが、探すとは言うものの実際の紹介はなかった。森林組合の業務内容がわからなかったせいもあり、今にして考えればちょっと無理があった感じもした。

 山にナラなどの雑木はある。しかし、それを切る人がいない。切っても運べる道がない・・・などなど、それに近年、温暖化対策のため、営林署で間伐のため相当の予算を持っていて、そっちのほうが収入はよいし、契約のためそちらを優先せざるを得ない、という。


 3件に「いい返事」はあったといったが、それは「いい返事」であって実際に納入してもらえなければ何の意味もない。実際に納入してくれたのは2件だった


 8月段階で一応目処がついたので、労組の幹部には退職して原木椎茸業をやることは伝えた。私が辞めても労組の機能が麻痺しないようにと思ってである。


 職場では、退職することは今年の1月ころからほのめかした。それはほのめかしであって、断定的な言い方はしなかった。


 例えばこのような言い方をした。「来年に向けて、顧客のアフターケアをしましょう。」「目標額の80%いかないと成果給で来年の給料が下がりますよ・・・」などと上司が私にハッパをかける。私は「そうだね。私が在籍していればね・・・」と。上司は冗談なのか本気なのか・・・と言う感じに。


 しかしながら、12月にはいると原木が相当量納入されてきた。それが家の前に詰まれると、近所の人にまた椎茸を再開するのかと尋ねられた。両親が「そうだと」答え、納入された量から検討すれば、兼業でやれる量ではないことはすぐにわかる。
 そこからも、自然に「辞めて椎茸をやる・・・」ということが伝わっていったらしい。
職場で明らかにしたのは、2月の中旬である。明らかにしなくても、うわさで大体はわかっていたらしいが、明らかにしないと仕事上で同僚に「迷惑」がかかる可能性が出てきたので、ミーテングで明らかにした。


どうして、どうして・・・・」と問い詰める人。「わかっていたけど、実際に本人から聞かないと信用できなかった・・・」という人。「あなたが辞めると私の仕事が増える・・・・」という人。

 一番の悩みは、すでに経営計画でLA一人当たりの来年度の目標金額が8億と決まっていたので、それを誰がやるのか・・・・私が辞めたからといって補充人員がある可能性は少ない。2月1日付けの異動も終わっている。


支店長もその異動で新しくなった。他支店出身なのでこの地区の実情はわからない。13名いる支店職員のうち男性は私含めて3名。それが2名になるのだから・・・・<つづく>