<今、職場では・・・職員連盟総会・・・>

東京の紅梅です

<今、職場では・・・職員連盟総会・・・>


 その県によっては違うと思うが、秋田県には「秋田県農協役職員連盟」というのがある。いわゆる官製の役員と職員の一体となった組織で、「農協役職員連盟綱領」というのがある。

1、 われらは同士結合し、農業協同組合運動に挺身する

1、 われらは農協役職員たる本分を実践し、農業協同組合の完全なる機能の発揮に努める。

1、 われらは農業協同組合の理論と実際を究明し、協同組合運動の果敢なる先駆者たるを期する。


 これは、昭和26年に策定されたとされている。まことに立派な綱領である。農協法ができたのは昭和24年だと記憶しているが、出来立ての農協の職員の心意気を謳ったものだと思われる。当時は農協運動として、職員の士気も高かったのだろう。


 私が入組したころは、農協役職員連盟を「職連」といって活動が結構あった。職連が主催した野球大会や運動会、レクレーション・・・または業種ごとの業務研究会、職連の中にも共済部会や指導部会、購買部会・・・などがあって部会ごとの先進地視察などがあり、職員ごとの交流と業務研究会活動が中心で結構活発に活動していたと思う。


当時は合併が進んではいなく、単協の職員数は多くて100人、小さいところでは20人くらいだったので、業務内容などの相互研究や交流は有意義であったのだろう。


 このような立派な綱領の下での「JA秋田役職員連盟盟友大会」というのが先日あった。挨拶と情勢報告と講演、そして懇親会・・・2時から始めて5時で終了。今では職連の活動は全県でもこの総会のみとなったといわれている。手っ取り早くいえば、不要な大会で、組織の存在意義もないというのが大方の評価ではないだろうか。


 このように農協が合併して、経営主義が進み、農協運動ではなくなってきた現状で上記の綱領には整合性が見出せないし、若い職員は「農協運動」なんて知らない。認証試験を取るとき、その教科書で初めて「運動なんだな」と気がつく程度である。正直言ってばかばかしい。



 総会がはじまって中央会からの情勢報告があった。レジュメでは「MA米は見直す」とが書かれてあったのでそれをどう説明するか聞き耳を立てた。しかし、MA米を廃止するべきだとか、輸入義務ではない・・・などとは一言も言わない。事故米の件だけに触れただけであって、これが中央会の限界かな・・・と思うしかなかった。


 2月、3月はLAは暇だから、実際何の仕事もないといってよい。このような総会にははっきりいって暇な職員とか、押し付けられた若い職員しか来ない。会場を見回してもLA仲間の姿が結構見受けられた。


 いづれは廃止になるだろう、この役職員連盟は・・・その存在意義はなくなったといえる