<今、職場では・・・歓送会・・・>

ダチョウです

<今、職場では・・・歓送会・・・>


 人事異動につきものは歓送会。2/1付けの異動であるから、2月上旬が歓送会の適期となる。各課、各支店で行なわれるので、異動者が送別会と歓迎会が同日にならないようにするため特に金曜日は早いとこ勝ちとなる。


 毎年大幅な異動である当農協はそのことに一番気を使う。しかし、その歓送会も年々様変わりしている。歓送会そのものは変わらないのだが、参加者が年々少なくなる現象が目に付くようになる。


 昔といっても合併前だが、歓送会は職場の一大イベントで、ほぼ100%の出席率であった。普通の職場では、農協でなくても一大イベントだと思う。また、そうでなければならないと思う。


 私の職場は16名いる。そのうち5名が異動関係者である。異動に関係ない11名のうち5名が歓送会に参加しない。おおよそ三分の一が欠席だとのこと。歓送会は強制ではない。それはいわずと知れたことであるが、同僚とその原因を語りあった。


 第一には、仕事自体がチームでやる仕事ではなくなった。一人一人が個人目標が与えられ、それによって、給料が決まっていく。LAの場合「仁義なき戦い」であるから同僚は皆ライバルである。協力して・・・ということにはならない。鼻先にぶら下げられた人参が欲しいのである。その人参のために争いになることも少なくない。


 第二には、支店長などリーダーシップを発揮しなければならない立場の職員がそれを発揮できていない。職場に影響力のない職員が管理職となり、数字だけで職員の能力を判断しているから、不満が多い。要するに太っ腹な管理者が少なくなったということである。



 第三に、このようになったのは、何度も言う様だけど「実績主義」とか「成果主義」という能力主義人事管理の結果だとしか思えない。恐らくこれは共通認識だと思う。


 協同組合の職員が協働できなくなっている。これは我農協だけではない。全県いや全国の農協がこのようになって来ているはずだ。「利益至上主義」の現在の資本主義、株式会社に対し、そのアンチとして生まれてきた協同組合が株式会社のまねをして、何が協同組合というのか・・・・

 今更、私が嘆いてもしかたないといえば、しかたないのだが・・・・

 上記の写真は私が仕事で伺った会社がダチョウを飼っていたので撮らせていただきました。