<今、職場では・・・・LAの評価・・・>

冬の「梅もどき」

<今、職場では・・・・LAの評価・・・>

 御存知の通り、LAは目標を持たせられる。共済連の目標はLA1年目で8億。2年目で9億。3年目で10億。となっている。そして、その目標を達成すれば、優績職員として共済連から表彰される。


 ところが、当JAは違う。年数に関係なく、給料でその目標が決められる。年配のLAで給料が高いのは当然だが、それが1年目でも10億を超える目標が設定される。ただ、一年目はその目標から5000万減額される。


 そこで、おかしなことが出てくる。1年目のLAが8億円を達すれば、共済連からは優績職員として、表彰される。ところが、JAでは8億円達成しても「C評価」の可能性がある。これはどういうこと・・・と先のLA会議でも質問した。


要領を得た回答はなかった。実績換算はほぼ共済連の方式を採用しているのにである。共済連からは表彰されても、JAからは平均以下の評価しか与えられない・・・。そして給料は下がる・・・・・。 これが実績主義の実態である。
 


 12月にはいった。今年は新商品の発売もなくJAとしての12月末目標達成はほぼ断念である。しかし、個人目標の達成可能者が数人いる。12月末で達成すれば、1億につき2万円の手当が支給されると聞く。個人目標はほぼ10億だから、20万円の手当である。


その20万円が欲しくて・・・鼻面の人参に飛びつきたいのが人情。当たり前と言えば当たり前である。だれでもお金は欲しい。


 そこで、「調整する」。鍵カッコつきの「調整」にはイロイロなやり方がある。どこのJAでもやっていることだと思うので、それは想像におまかせする。この調整は確かによいことではないが、これを可能にするシステムが存在する。


 目先の収益が欲しくて、職員の鼻面に人参をぶら下げる・・・その人参が欲しいがために、なりふり構わず数字を上げようとする。「人の実績はオレに実績。おれに実績はオレの実績・・・」と。それがために、実績を売買することもあると聞いている。


 そこには、「組合員」「お客様」という感覚は存在しない。普通の企業ならいざ知らず、ここは協同組合である。組合員の収入を上げるのが目的の農協が、組合員にタカル構図が出来上がっている。口八丁、手八丁の世界といわれる・・・。


 そうかもしれない・・・とつくづくと思う。

 LAの実績主義の矛盾や組合員の収入を考えない推進、「農協も終わりに近づいている」といわれても反論の余地がない。私もそのシステムに組み込まれた一人だからである。