<今、職場では・・・・日本農業新聞「役職員の質問箱」・・・>

十和田湖休屋付近の紅葉です

<今、職場では・・・・日本農業新聞「役職員の質問箱」・・・>


 日本農業新聞の08年10月22日号の「役職員の質問箱」にこんな記事が載っていた。職員からの質問として
「事業推進に追われ、ノルマ達成ができるかどうか、そればかりが気になっている毎日です。これが、ずっと続くかと思うと不安です。」


 それに対する回答として、
「仕事というのはチームでやるもので、組織として成果をつかむものです。」

「ウイニングコンビネーション(勝利のためのチームワーク)が必要だ」

「JAはかつて一方的に目標を押し付けるような推進がありましたが、実績だけを職員に求める事業のやり方は変わってきているように思います」

「目標管理は、個人の自主性に任せ、主体性を発揮させることで組織の発展と従業員の成長というところに目標があったのですが、いつの間にか数値目標だけが走り出し、人事評価を歪曲化された時期もありました。しかし、現在ではほとんど見られなくなってきていると思います。」


 これを読んで、唖然とした。現場を全くわかっていないか、経営者に頼まれて意図的にこんなことを書いているか・・・・どちらかであると思った。


 現在、のLAの7〜8割くらいは、上記の質問のとおりの悩みを持っているといってよい。これは間違いない。数値目標は経営者側に勝手に設定され、「自主的な目標」なんてありゃしない。


毎日、毎日数字に終われ、チームワークなんて冗談じゃない。「仁義なき闘い」で契約の取り合いである。そのため、LA間では「いがみ合い」が絶えない。どんな方法でもよいから契約を取った職員、数字を上げた職員が優秀と評価される。その数字が評価対象となり、給料もそれにリンクされていく。


 確かに、共済連の指導でこの10年間くらいは「CS(顧客の満足度)」が問われ、お客さまに対する視点が変わってきた。しかし、「ウイニングコンビネーション」なんていう言葉は、聞いたこともない。
この記事ではじめて知った。共済連ですらこんな言葉は使っていない。必要のない言葉なのかもしれないが・・・

 毎日、毎日「ノルマ」におわれ、夜の7時、8時までサービス残業をやり、それでも実績が上がらないと、上司との面談でこっぴどくやられる・・・。これが、通常のJAの姿である。


 回答したコンサルタント氏よ。

「あなたが、目標を達成できないのはあなたのやる気がないからですよ。あなたは自分の給料をどこからもらっていると思いますか、自分の給料を自分で稼がなければならないのですよ。できなかったら、身を引くしかないんですよ。職員はいっぱいいますから・・・・」と回答するべきなんじゃないですか。

 「現在ではほとんど見られなくなってきていると思います」だと・・・。全国どこのJAの職場に「見られなくなったのか」教えて欲しい。そうすればみんなで見学に行こうじゃないか。