<労組活動・・・二つの「事件」(二)・・・・>
<労組活動・・・二つの「事件」(二)・・・・>
「汚染米」の食用転用事件について
「三笠フーズ」に端を発した「汚染米」の食用転用事件は私たち、農協労としても黙っていることは出来ない事件である。その責任は「三笠フーズ」にあるのは当然としても、政府、農水省にあることも自明といわなければならない。
その責任の所在と、真相の徹底解明を求める要請書を農協労や全農林など農業関係団体で構成する労農会議で出すことになった。ところが土壇場になって、出せなかった。そのことが、農協労の会議で問題となった。
「秋田県は農業で成り立っている県である。その根幹の米流通の過程で事故が起こり、消費者の不安を起こしている。それに対して、アクションを起こすのは当然じゃないか」
「このことに何らアクションを起こせないでは、労農会議の意味はない」等々厳しい意見がでた。
それに対して、「それにストップをかけたのは全農林労組である」と執行部から回答があった。農水省に対しての抗議文なので、全農林から自らの職場に対し、抗議をすることはちょっと遠慮したい・・・・。との話。
ビックリした。どうして遠慮しなければならないのか。農協労は農協に対して経営主義やその他に対し遠慮なく抗議も非難もしている。全農林労組はそれは出来ないのか。身内の不祥事だからかばい合うということか・・・・。
ここに癒着の構造というのがこんな下部まで貫徹されているということか。
労農会議と全農林労組とは人格の違う団体である。それなのにスジを通せないということである。
ビックリしたのは私だけではない。
「そんな労農会議だったら、農家や農民の立場に立った団体とはいえない。脱退も考慮しなくては・・・・」「労農会議の幹事会など正式は会議での決定なのか・・・」「これは労組と官僚の癒着じゃないか・・・」などなど・・・。
ここまで、全農林という労組がだめになっているとは思わなかった。今回の「汚染米」の食用転用事件は全農林という労組にも相当の責任があるということを認識せざるをえなかった。