<山登り・・・岩手山・・・>

岩手山のウスユキソウです

<山登り・・・岩手山・・・>

 念願の岩手山に登った。念願といってもこれで2度目であるが、鳥海山のようには何度も登ったことはない。なんか行きづらい雰囲気があった。そんな気持ちを払拭して、地元の「山の会」の今年の一泊登山の予定に組み込んだ。


 1泊2食付で総額で15000円である。宿泊費他、交通費、リフト代、すべて込みでの値段である。格安といってもよい。バスは町から借り、油代も含めて無料、運転手の日当も不要・・・このためにいろいろな苦労とアイデアを出し合った結果だった。


 前泊して、翌朝早朝に登山となる。そのためには朝食と昼食を工夫しなければならない。朝の5時半出発であるため、朝食が間に合わない。まさか食べないで行ける筈もなく、ホテルと協議して前日の夜8時まで業者から届けてもらうことにした。


 しかし、昼食はそうは行かなかった。「食品衛生法」が邪魔をしたのである。オニギリなどの食材は消費期限が製造してから、16時間程度なんだそうである。


 朝食は、製造が18時頃だから、翌日の10時頃までなら大丈夫なのだが、昼食となると、時間的な逆算すると前日の20時頃に製造しなければならないから、無理だというのである。


 要するに消費期限が過ぎるのがわかっていて、それを食べさせて食中毒でも起こされたら大変なことになる・・・・ということである。



 わかったような、わからないような話であったが、それならしかたない。前日の夜にコンビニでそれを調達するしかない。こうなったら、消費期限なんて関係ない。すべて自己責任で処理するしかない。


 前日の夕食は、ホテルでバイキング料理であった。これがよかった。18名の参加であったが、酒飲み連中は、ビール、酒、焼酎・・・につまみ。女性たちは、皿をイッパイ集めて、おしゃべりしながらあれこれの筒きあいである。


 そして、腹いっぱいになった・・・といいながら、別腹に「スイーツ」ときた。男性陣ひやかされながらも平均年齢60にもなればそんなことお構いなし。私もたらふく食べた。酒も飲んだし、スイーツの食べた・・・まさにフルコースであった。


 登山は網張コースで早朝の5時半リフトで出発した。雨は降らなかったものの、天候はよいとはいえなかった。曇りでずーっとガスがかかっていた。私の目的はいわずと知れた高山植物であるが、天気がよければ鬼ヶ城といわれる稜線地帯の展望は最高であったと思われるが、ガスのためほとんど展望が利かず、残念の一言。



 いわゆる8合目付近の不動平らから、山頂までは瓦礫地であるが、強風のためその瓦礫が飛び、最悪のケース。それに山頂付近は恐らく風速20メートルを越すと思われた。お互い手を繋ぎ合って登らないと飛ばされてしまう可能性があるのである


 天気がよかったらなあ〜、と仲間内でなんども悔やんだ。しかし、私のとっては、この山で大発見があった。コマクサである。高山植物のコマクサである。


 そして、コマクサだけではない。山頂の火口付近のイワブクロ、イワギキョウ・・・・こんなに高山植物の宝庫だとは私の知識にはなかった。そしてコマクサがこの岩手山にこんな大群落を作っているとも思わなかった。


 山頂付近にも群落はあったんだが、山頂から「焼け走り」へ降りてくる途中の溶岩流一面の群落・・・群落という言葉で表現できないような規模である。この表現があたっているかは別として、20ヘクタールから30ヘクタール・・・・それに、秋田駒のようなに株が小さくない。直径30センチ近くの大株が普通のようにあった。びっくりした。そして感動した。

このコマクサを見ただけでも今回の岩手山登山の成果は合った