<労組活動・・・食と水とみどり・・・>

hatakeyama10262008-08-30

<労組活動・・・食と水とみどり・・・>

 農協労が加盟している労農会議の主催で、「食と水とみどりのフェステバル」を開催した。


 毎年の行事なので、毎年、農協労としての出しものに悩む。数年前までは、農協労が得意の「農産物の特売」を企画して好評を博していたが、金がかかる、手間がかかる・・・・等々の理由で、2〜3年前から単なる署名集めに留まっている。


 単なる署名集めといっても署名が集まるはずもなく、どんな「プレゼント」で署名を集めるかということになる。


 今年は「米粉入りパン」である昨年当たりから、急に米粉の需要が活発となり、ローソンでは自社で「米粉入りパン」を開発すると聞いた。何回かアップしたJAンビニもその通り。(そのJAンビニであるが、沖縄にも開店したとのこと。うれしい限りである)米粉の微細加工の技術が利用の幅を広げ、コメの消費拡大に大きく貢献してきた。


 本来なら、農協労はその特性を活かし、苦労はすると思うが「農産物の特売」をするべきであると私は主張してきた。森林監督署の労組は「苗木」と木工品。水道労組は「環境にやさしい洗剤」。農林労組はコメ関係の「ドン菓子」・・・などなどその職種の特性を生かした出店となっている。



 そう考えたら、農協労はなんといっても農産物である。今は、ミニトマト、ナス、大根、ネギもある。スイカは今ごろは大特価で売れる。種類、量ともいくらでもある。それが、金がかかる、手間隙がかかる・・・では、情けない。

 駅前のもっとも人通りの多いところで行なわれるので、開店前からお客様はテントの中を覗きこむ。なんといっても、食料自給率の向上のための署名をしてくれたら、米粉入りパン3枚をもらえるんだから、オバタリアンにとってはこの機会を逃す手はない。


 予想通り、署名の机の前には列が出来た・・・。中には、娘や孫の名前まで書いて、その分調達しようとする。こちらで準備したパンは300袋。一時間ちょっとで品切れである。予定通りといってよい。


プラカードを作ったり、テント装飾したり・・・スタッフは誠にご苦労なことである。「米粉食パン」も結構おいしい。地元の大手のT製パンが製造したものだが、「ちょっと待てよ」と思った。

 このパン正確に言うと米粉食パン」ではなくて、「米粉入り食パン」である。包装材の裏側の品質表示蘭を見たら、「原材料名」の蘭に「小麦粉・米粉・乳調製品・・・・・」とある。


 これで判断する限り、小麦粉の含有量が一番多いことになる。次ぎに米粉でそれがどれくらい入っているかは表示されていない。10%程度かもしれない、それより少ないかもしれない・・・・。これを「米粉食パン」として売る・・・どうにもガテンがいかない


「不当表示」という疑問も残る。また、そんなことを調べもしないで、署名の「御礼」としてプレゼントする側もする側である。


こんなスタンスで日本の農業は守れるかということである。難儀したスッタッフには申し訳ないけど、まがい物の「米粉パン」、これに○○万円も支払っているのである。