<農業問題・・・米粉の需要拡大・・・>

ネジバナって知っていますか

<農業問題・・・米粉の需要拡大・・・>
 

 米粉の需要が拡大しているという。今回は、日本農業新聞の7/24号を参照に米粉について語りたい。


 まず、どうして米粉がブームになったのか、ということである。現場で考えるに一番の原因は「微細粒」に加工することが出来たからと思う

 どうして、微細粒がいいのか。旧来の米粉は製粉機で粉にしていたが、通常の製粉機だと粉の粒子が一様にはならなかった。粒の大きさが不ぞろいだった。そのため、加工に際してはロスが発生し、食味も一様にはならなかった、といわれている。



 それが、技術の革新により、「微細粒加工」が可能になり粒子も一様になった。技術革新の成果である。その微細流加工は、二段階製粉法と酵素処理製粉法の二通りの方法があり、新潟県がその特許を保有しているという。(詳しくは新潟県のHPを参照)


 それによって小麦粉同様の粒子になり、食感がなめらかになり、食味が向上したといわれている。全国で初めての業態といわれている我「ジャンビニ」の米粉パンのモチモチ感は旧来の小麦パンにはなかった食感である。


 食べてみた私が太鼓判をおす。お客さんにもすごく好評である。このほかにも、麺やお好み焼きなどの様々な料理に応用されている。



 二番目の原因は、なんと言っても内外の価格の縮小である原油をはじめとした石油製品の高騰は、バイオエタノールへの投資を呼び、その原料の小麦やトウモロコシといった飼料作物の高騰につながり、国産米との格差が縮小としたことによる。


 日本農業新聞によると、パン用に輸入される小麦が、昨春、40円から50円だったものが今は70円。米粉用のコメを供給する米卸機構は80円で供給している。その差わずか10円である。


この差はこれからどんどん縮小する可能性もある。また、10a当たり700キロ収穫できる米の開発もすすんでいることから、その差は益々縮小していくと考えられる。


 小麦の年間輸入量は500万トン。米の需要量は1990年代には1000万トンあった。それが、いまや800万トン。もし、100万トンが米粉で供給できたら、約20万ヘクタールの転作が緩和される。(この項日本農業新聞参照)


 故に、我々農業関係者にとっては、米粉の動向は関心を持たざるを得ない。