<今職場では・・・日本農業新聞から・・・>

我が家の庭にスズランが咲き始めました

<今職場では・・・日本農業新聞から・・・> 

5/14の日本農業新聞。「役職員の質問箱」にこんなのがあった。


 「・・・一方的な事業推進、少なくなった組合員宅訪問、組合員参加の会議の形骸化・・・どうしたらよいか」「信頼されるJAめざし実践するためには・・・」との質問。


 それに対し、評論家氏の回答は「組合員であるから、JAとは信頼関係にある、と考えるのは危険」「JAの事業システムや活動プログラムやメニューは遅々として進化していない状況」「信頼関係はそのものが変化している・・・」という状況認識をあげ、こうした中で、職員は何をすべきかとの問いに、「商品サービスの質」「倫理」「環境」「情報発信」重要としている・・・・と。


 具体的に何をしたらいいのか、という問いなのに評論家氏の答えは回答になっていない。回答ができないといっても差し支えない。その後にこんなことを言っている。「私が特に重視するのは、JAのトップや経営者の姿勢、行動が最大のポイントです。」と・・・・。


 ようするに、つまり、組合長が明確な理念と方針を示し、現場がそれを十分理解して仕事をすれば、信頼を勝ち取ることはそんなに難しくない・・・といいたいのであろう。


こんなことは、すでに10年前、いや20年前に言われていたことだ。経営者に経営能力はない、ということは職員は十二分にわかっている。


それは、農協という業界の永遠の課題・・・・だということを知らないで評論する資格はあるのか・・・また、そんな評論をしなくてはならない状況にJAがあるのも確かではあるが・・・


 確かに、進歩していない、といわれれば言い返す言葉は見当たらない。「農協」というシステムがそのような形態をとらざるを得ない、といった方がわかりやすいだろう。


だからといって、潰れたり、「倒産」したりはしていない。合併は倒産と同じようなものだ、といわれればそれまでであるが・・・


 そんな中で、どの経営者は言う。「JAが信頼されるためには安定した経営体質が何よりも重要である」と。金太郎飴のように・・・。そのような言い逃れを正当化するため、信頼の獲得よりも目先の利益を優先し続けてきた。


その結果、「逃げる農家、追う農協・・・」などと言われ、信頼関係の喪失が指摘され続けてきた。今になってもこのように新聞紙上でも取り上げざるを得ない・・・。20年以上前から言われ続けてきたことだ。


 民間じゃ、こんな経営していたらすでに潰れている・・・といわれている。しかし、こんな経営を続けながらもまだ潰れない。じゃ、何故潰れないのか、目先の利益のみ追求して、何故潰れないのか・・・・「怪物」だから・・・という人もいる。


 確かに、運動としての農協は毎年、毎年衰退の一途・・・といわれてもしかたない。しかし、経営的には、徹底したコストダウンで減らしてはならないところまでやる・・・。無茶苦茶といっても差し支えない。「信頼関係の構築」などの言葉は入り込む余地はない。

 こんなことでは、いずれ「過労死」も出るだろう。(いや、すでに出ているのだが・・・)「不祥事」はすでにJAの「代名詞」になっているが、「過労死」が民間並みに出たら、これは「代名詞」レベルの問題ではない。


こんな無茶な経営にだれが歯止めをかけるのか・・・・