<今、職場では・・・LAになって・・・>

風車と夕陽です

<今、職場では・・・LAになって・・・>


 もう完全に春といったところか。タイヤも取り替えなければならないのだが、面倒くさがり屋の性格ゆえ、なかなか実行に移せない。夏タイヤを4本購入しなければならないので、そのこともある。


 LAになって動き出す。研修のビデオでは一日10件も回る・・・と会ったがそんなこと出来るはずがない。ただ、回ってポステングするだけなら誰でも出来る。ところが、どっこいそうは行かない。


 現在は、4年ぶりのLAとして「昔」のお客様にあいさつ回りが主である。先日、一人暮らしのばあさんのところへいった。


 「昨年、爺さんが亡くなって、ひとり暮らしになってしまった。息子も東京で仕事をしていて帰ってきそうにもない。週に一度通院していていつどうなるかわからない・・・・」


年金だけの生活で、切り詰められるだけ切り詰めている・・・保険なんかにかける余裕は全くない・・・・」


「腰が痛くて、手術を薦められているんだが、怖くて・・・・」 

などなど、一時間くらい話しになった。ウンウンとうなづくだけしか出来ない。

 私の推進対象は、年寄りが多い。多いというよりはそれしかいない・・・といっても過言ではない。そんな人たちには、このように話し相手になってやるくらいしかない。


 専業農家のAさん。彼はまた話好きで、農政問題からWTOから、農協の問題やら・・・結構勉強している。
 「LAでこんな問題で話せるのはお前だけしかいない・・・。LAでよかったよ・・・」と。私は「?・・」


 彼は私が営農指導担当時代、いろいろ世話したことがある。現在国が進めている転作の担い手集積をその10年前から、この地区では私が中心になって薦めてきた経緯がある。当時は転作は「集団で行なう」というのが主流であったが、集団には限界があるから、個人経営のほうがベターであると主張して、現在の担い手方式の原型を国に先駆けて作ったという自負がある。


 そんなことがあるので、彼とは昔話には事欠かない。それに、自民党の農政や農協の経営主義、現場に来ない経営者などの話・・・・私はただただうなずいているだけだが、私の裁判や、労組活動についても知っているし、私だと安心して話せるらしい。


 こんなことばっかりして、数字は全く上がらない・・・
「まだ、4月だ・・・」という気持ちと「4月に種をまいておかないと後が大変だぞ・・・」という先輩の声・・・。「お前だからプレッシャーはかからないだろうな・・・」とひやかす労組仲間。


 本店のデスクワークで「監視」されていた頃とは、雲泥の差であることには違いない。