<労組活動・・・長野へ・・・>

開花直前の梅です

<労組活動・・・長野へ・・・>


 先だって、長野へ行ってきた。長野単協労連(全農協労連)の招聘によるものである。


要するに、私の4年前の裁判についていろいろ話を聞きたいということらしい。長野でも査定が急速に入ってきて、一時金で共済実績に応じて一方的に支給されることがあったとのことである。


私の裁判ので判決は「違法な時間外労働による査定は、違法労働を助長するおそれがあるから、公序良俗に違反する」要するに、36協定を結ばなければ、共済夜間推進は違法な労働となる。だから、違法労働(共済夜間推進)は査定出来ない、ということになる。
 


このことは、香川県農協労もこの判例で共済推進での査定をさせなかった。私としては、すごくうれしいことであったが、この「宝刀」を「使えない、抜けない」という現状がある。


農協労組としては、画期的な判例なのであるが、それがなかなか理解できていない、ということか。もう4年も経つが講演の要請は数回しかない。地元の秋田にいたっては、一回もない。


長野への旅は、高校3年のとき、白樺湖、美ヶ原へ旅行して以来である。だから、どう行けばよいかもわからなかったが、ヤフーの路線で調べたら、秋田新幹線で大宮まで行って、長野新幹線の乗り換えて・・・そうすれば、東京までに比べて1時間程度長いくらいである。



会場はJR篠ノ井駅のすぐ近くである。ホテルにチェックインしてから、町並みをチョット散歩してみた。大きなビルや建物がなくこざっぱりして町並みで、すぐに好きになった。近くには喫茶店や1970年代の小物屋などがあり、さすがにコンビにはあったが、そんなには目立たなかった。



私の講演時間は、一時間チョットであったが、対象が一般組合員であったため、一時間以内で終わらせるのがベストとであろうと判断した。それに、裁判とか判例とかの解説よりも現場の状況、合併当初の経営者側とのやり取りなど、臨場感のある話の方が受けると思った。


資料は結構準備したが、それは解説的なものがおおく、本来はそれを逐次解説すれば、判例の意味などわかるのであるが、そうすればあきられる・・・と判断した。



切り出しは何にしようかと思った。通常は自己紹介であるが、ちょうどその日は、新聞の一面にも載った秋田藤里町の「児童殺害事件」の判決の日であったので、被告と同姓なので、最初に「姓は同じだけども、なんの親戚関係もありませんので・・・・」(妻の実家と同じ集落なのではあるが・・・)とわらいを取ってからの話となった。


話は淡々とすすめ、約一時間で予定通り終わった。質問も2〜3あって、主催者側の後日談では、アンケート結果からも「好評だった」との話をきいた。うれしかった。


終了後は、労組幹部との交流会。近くの木造3階建ての老舗の2階で・・・長野の超辛口の日本酒を味わった。


ソコでの話が私には一番勉強になった。その要点だけ上げるが、要するに、農協職員は全国どこでも同じような課題で悩んでいること。


そして、各自創意工夫をしながら様々な闘いをしているんだが、団体交渉にしてもイロイロ工夫しているのだが、その横のつながりがない。交流がない、ということに尽きる。そして、全国本部にしても、現場感覚の発想が少なくなってきている、ということが長野の幹部からも指摘された。


最後に「また来てください」と言われた。「ぜひともまた呼んでください」と応えたが、また来たい理由は、他にある。会いたい人がいるからである。
翌日は、小雨の善光寺を参拝し帰途に着いた。春雨の滴り落ちる善光寺。これもまたよかった。