<労組活動・・・大会での記念講演 その二・・・>

hatakeyama10262008-03-14

<労組活動・・・大会での記念講演 その二・・・>


;">?プロ農協マンの職務への自覚は農協トップからの教育ないしは上司との信頼関係の中で育ってきたもの


つまり、「信頼関係」とは、
1)組織のトップの理念と行動への共感の醸成。
2)一定の選抜の実行。
3)具体的な仕事で包括的に委任するという行動。
4)それに応えて成功体験をし、本人の自覚が高まることを通じて形成されるもの。


講演の中では、このことについて一番質問が集中した。要するに自らの農協のトップを信頼できないということである。それが、大前提になっての方法論であるのだが、「全職員に組合長を信頼できるか、とアンケートをすれば、信頼するとの回答は2〜3割しかない」という報告もあり、「うちらの所は間違いなくゼロだ」という不規則発言もあった。


それに対し、教授は「労組としてアンケートをしてみればいいじゃないか。いいトップを作るのも労組の仕事じゃないか」と反論されたが、それが本気なのか冗談なのかは別として、そのような職員の話を聞くようなふところの深いトップは今のところいないといってよいだろう。

 
? 「『職員があってJAがある』に値する職員を育てる」こと、職員は「一人の人間として仕事にロマンを持つ」ことが一義的な志向、それを意義あらしめる組織としてJAが選択されるのであって、その逆ではない。



  要するに、職員がやりがい、生きがいをその仕事の中に見出せるかということである。農協というのは人のつながりの組織で、そのつながりの強さが農協の強さとなる。


農協という組織があるから強いのではない。その接点に職員がいて、その職員がやりがいを持って意思ごとをしているからこそ、農協なんだということである。


当たり前といえば当たり前のことであるが、今の農協にやりがいをもって職員は果たしているか、現場の人の意見を聞きたい。


 以上、結構抽象的な話になったが、我々現場にいれば当たり前と思うことなのだが、そして、全中などそのことは建前としては知ってはいると思うが、現場に来ればそうとはならない、ということか。


組合員は「お客様」化し、共同運動などは見たくても見られない。収益、収益で健全経営体質の確立が何にも増して優先、ということだろう。


最後に会場から、「教授は、マスコミ等への発言や露出は結構多い。その意味では注目されている。だから、今日話した職員の声を現場の意見として、私たちに代わって発言して欲しい。」

という意見があり、教授も「私も現場の皆様の声をどんどんトップや県民世論として伝えていきたいと思う。だから、こんなことを言え、あんなことを言え、とどんどん声を上げて欲しい。


 変革が迫られているこの農協という業界は、現場から変えていかなければならない。改革ヒントは現場にある。これがイロハである。ともに頑張りましょう。」としめました。


講演というよりは「公開討論会」という面もあり。すごく有意義でした。



このたびの写真は、大潟村の熱帯植物園でのシクラメンです。最近の私の傑作と言ってもいいでしょう。