<労組活動・・・大会での記念講演 一・・・>

自宅前の冬景色です

<労組活動・・・大会での記念講演 その一・・・>


(このブログが、光栄なことに『地上4月号」(家の光協会)に紹介されました。おまけに最大級の賛辞を頂いて・・・赤面の至りです。)


 農協労の臨時大会があった。春闘をどう闘うか、そしてどうしたら勝利できるかの方針を策定する大会である。毎年この時期に開催されるのだが、今年は大会終了後、秋田県立大学教授の佐藤了(さとる)教授の講演を聴いた。

テーマは「農協の今日的存在意義――活路の所在を求めてーー」であった。一時間程度の短い報告であったが、先の全農の米不祥事事件にもかかわっていたので、内容の濃い学ばされる講演であった。


 全部に全部紹介できないので、私が思いついた点を中心に報告したい。


教授は全中の委託調査で、農協は「人の組織」であるという観点から、「プロ農協マン調査研究」という、全国の「プロ農協マン」といわれる評判の農協マンについて聞取り調査し、望まれる職員像、そしてその人材をどのように育成していくいか、または来たかを探った。その結果、次のような意識が共通点としてあるという内容の報告書を提出したとのこと。以下はその要旨である。


 1 「地域に根ざして」という点が農協キャリアの目標意識のひとつ


   それは、「農業現場の共感に伴う体験」「自らの職務を組合員農家・地域農業と農協の危機打開に意味のあるものとしていく意思」の形成が必要。と書いてある。


 要するに、現場での農家との「共感を伴う体験」、一緒にやって、ひとつの目標に向かって、一緒に成果を生み出して・・・・という体験だと思う。この表現や言葉自体はすごく抽象的でわかりづらい。私もメロン関係の指導を10年もやったが、その中で「あなたに指摘されたことをそのとおりやったらうまく行った」などと感謝されてすごくうれしかった記憶がある


それが仕事のやりがいにもつながっていた。そんな体験の中から出なければ「危機打開」という考えは生まれては来ない、ということだろう。

2 プロ農協マンは、農家組合員や地域農業(具体的には部会活動など)との接触のなかで彼らとの信頼関係を築くなかでこそ育成されていく


 前述の「共感を伴う体験」を積み重ねていくとそのことによって農家との信頼関係は構築されていく。また、それ以外には信頼関係は築けない。


これは農協マンだったら誰でもわかるはず。それを意識的にプログラムし、責任というものを付与して、職員自らの適性を判断させる、ということらしい。機会を与えて実行し、その結果でその職員の適性を判断する、ということらしい。


人事異動というものがこれに当たると思われるが、この異動自体が適性に行なわれるかどうか問題がある。職員の適性を判断しての異動ではなくて、コンプライアンスのための異動だったり、恣意的な異動だったり、すっきりした異動は少ない

つづく