<今、職場では・・・九連休・・・>

冬の日本海です

<今、職場では・・・九連休・・・>


 今年は・・・、というより今回の正月は私は九連休です。12月29日から、1月6日まで。問題はその間、何をしようかということである。


 せっかくの9連休無駄な過ごし方をすれば、先が短くなってきているのでもったいない。私の中で一番のやること、といったら、やはり読書である。いっぱい読みたい書物があるが、読める時間がない、と自分自身で言い訳している。


一日で読めるというか、読書に集中できるのはおおよそ3時間くらいである。それ以上だと疲れてしまう。年なのか。年々集中できる時間が短くなってくる気がする。


 だから、一冊の本を全部同じ調子で読むのではなく、要所要所を取捨選択して読むのが大事になってくる。しかし、それがまた、難しい。

 先日、今年度のサントリー学芸賞をとった「生物と無生物のあいだ」と「日本の食と農」を買ってきた。妻に言わせれば、そんな本は買わないで図書館から借りればいいのに・・・という。もっともだと思うが、やっぱり読んだ本は自分の手元に置きたい、というのが読書家(?)の心理。



 生物と無生物のあいだ」は科学の本。自然界の弁証法的な真理をひも解いてくれる、と感じた。この弁証法的な真理、という言い方が適当かどうかはわからないが、この弁証法というのは、仕事をやる上でも、対人関係でも非常に重要な考え方といっていい。

弁証法は絶対的である」といった。偉人がいた。この人が誰かわかる人は、相当の人である。 私が本を読むときはいつでも「歴史の弁証法」とか「自然の弁証法」というのを意識している。


 「日本の食と農」はこれもサントリー学芸賞受賞の論文集である。著者は私より、8歳も若い農業経済学者である。そんな若い学者が、現状の農業をどのようにとらえているか興味があった。


今まで、私が読んできた農業経済の本は、おおよそひとつの流れの中の考え方であるが、それに抗するとも、順応するとも、8歳年下、というかつ、余りビックネームではない著者がサントリー学芸賞受賞をとった、ということである。その名前は、神門善久という。私にははじめてのネームである。彼の本が現場で30年もたたき上げてきた私をどう持ち上げるか、私自身が興味を持つ。